/ 2014/12/26
活動休止を発表したYUIがフロントマンを務めるバンド、FLOWER FLOWERの1stアルバム。YUIはまぎれもなく素晴らしいポップシンガーだが、本作では完全にオルタナティブに、自分の表現したい音楽に振り切っている。これがどうして、素晴らしい仕上がり。yuiの才能の奥深さをありありと感じるアルバムになっている。真に迫るボーカルとサウンド、そして、時折感じさせる弱さ。人間らしさがこれでもかと表れている、実に人間的なアルバムである。私はポップシンガーのYUIより、人間的なyuiが好き。圧倒的に。間違いなく傑作。
関連記事
First Album tofubeats
作曲家がメジャーデビューしてアルバムを発表するなど、いつ以来でしょう。このようにポップスの作曲家が自らの名前を冠してこのような形でメジャーデビューするなど、私の記憶に思い当たる人物 …続きを見る
JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE 山下達郎
天才的な音楽家であり、かつ超人的に耳がよく、音楽の才能を2物も3物も持っているといっても過言ではない山下達郎の唯一のライブアルバム。1989年ごろのライブの模様が収められたアルバムなんだけど、ほぼ現在 …続きを見る
millions of oblivion THE PINBALLS
このベストディスクの記事を書くタイミングの直前、12月16日にリリースされた、2020年のラスボス的なアルバム。
THE PINBALLSは「とりあえず衝動と激しさ」の音楽というイメージを持たれがち …続きを見る
2020 a flood of circle
19位に選出した、佐々木亮介と青木テツによるSATETSUのアルバムは明確に「対コロナ」を意識したアルバムであるということを書いた。タイトルだけ見たらそれ以上に対コロナを意識したように見える本隊のa …続きを見る
朗らかな皮膚とて不服 ずっと真夜中でいいのに。
昨年フルアルバム「潜潜話」をリリースしているが、その先行作としてリリースされた「正しい偽りからの起床」「今は今で誓いは笑みで」という2枚のミニアルバムで感じた期待度からすると、年間ベストクラスのアルバ …続きを見る