/ 2020/10/23
ヨルシカが一番はじめにリリースしたミニアルバム。前回、『負け犬にアンコールはいらない』のレビューで、「ボーカルとバンドサウンドが合っていない」みたいなことを書いたんだけれども、この作品においては、ボーカルとサウンドが合っているように思う。
それは、バンドマジックというか、バンドを組んだ瞬間にしか発することのできない若さとか青さといったエネルギーがこの作品にはあふれているからだと思う。(正確にはヨルシカはバンドではないけれど)
バンドと青さは相性がいい。
疾走感のあるサウンドと、それに追いつこうとするボーカル。
そういったバンドマジックが、この作品にある種の一体感をもたらしたのだと思う。
関連記事
THUNDERSTEEL Riot
某著名な、もちろん筆者も尊敬しているギター講師の方のブログで、メタルばっかり聴いているとギターが上達しないという記事があった。
読み進めると、メタルは常に全力の演奏になりがちで様々な音楽にとって非常 …続きを見る
Flibbiddydibbiddydob Snuff
11曲で17分という短さの上に全てカバー曲(及びお遊び曲)で埋め尽くされたスナッフのセカンドアルバム。一枚目のシリアス感とはうって変わって悪ふざけ満載ですが、この振り幅もスナッフの魅力なんです。スペシ …続きを見る
RADWIMPS4~おかずのごはん~ RADWIMPS
ヒットシングル『ふたりごと』『有心論』『セツナレンサ』で知名度を一気に引き上げた彼らが、満を持して送り込んだ会心のアルバム。極上のシングル曲が3曲入っているだけで、傑作確定みたいなもんです。残念ながら …続きを見る
アルトコロニーの定理 RADWIMPS
おかずのごはん発売後、解散寸前まで仲たがいしたという彼ら。その危機を乗り越えて発売された本作は、もともと卓越していた演奏力がさらに向上した、化学変化のようなアルバムだった。前作のようなキャッチーなキラ …続きを見る
Nicheシンドローム ONE OK ROCK
『完全感覚dreamer』で一気にシーンの最前線へと躍り出た彼ら。『完全感覚dreamer』以外はパワー不足感が否めないが、それを補ってゴリゴリだった音色が一層ゴリゴリに。音圧が半端なく凄まじい。ta …続きを見る