Helsinki Lambda Club 「Eleven plus two / Twelve plue one」 release “おかわり” tour 〜皆さん、お変わりないですか?〜 新木場STUDIO COAST 2021.7.20 Helsinki Lambda Club
2014年、新木場STUDIO COASTでの夏の恒例イベント、UKFC ON THE ROAD。開催日が毎年平日なのでなかなか参加できないイベントに参加したのは、銀杏BOYZが峯田和伸1人だけになってから最初のライブがそれだったから。
UK PROJECTに所属する錚々たるバンドたちが次々にステージに出てきては「他のバンドには絶対負けたくない」という気合いの漲ったライブをし、時にはこのイベントならではのコラボも披露される中、そのイベントに向けたオーディションを勝ち抜いたバンドもサブステージに出演していた。
まだその時は名前が若干今と違っていたHelsinki Lambda Clubというバンドはそのイベントに出ている先輩バンドたちとは全く違う、どこかシュールな、当時は無自覚でも今は認めるひねくれさを持ったインディーバンドであり、
「ジョン・レノンもジム・モリソンもブライアン・ジョーンズも皆死んで
気付いたら21世紀 テレキャスターで変拍子」
という「ユアンと踊れ」の歌詞がこのバンドの性質を表しているフレーズだな、と当時は思っていた。
それからもUKFCをはじめ、何度もこのCOASTでライブをしたが、常にそれはサブステージだった。しかし昨年このバンドの現時点での集大成と言えるアルバム「Eleven plus two / Twelve plue one」をリリースした今年のBAYCAMPで初めてこのCOASTのメインステージに立った。そしてこの日がついにCOASTでの初ワンマンとなる。
平日とはいえ、今は緊急事態宣言やらの影響でライブの開演時間がことごとく早まっていて社会人泣かせな中では「本当にこの時間から?」と疑ってしまうくらいの時間である19時30分前に検温と消毒と来場者フォームへの記入を終えて場内に入ると、立ち位置がバミられてキャパは減らされているとはいえ、ほぼ満員(PA後ろのスペースまで)の観客がいる光景にはつい「ここまで来るバンドになったのか…」と感慨を覚えずにはいられない。
ステージにはアルバムのジャケットのバックフラッグをはじめとした、実にヘルシンキらしいオシャレな飾り付けが光る中、定刻通りに場内が暗転し、「Mind The Gap」がSEとして流れると、腕を高く挙げた長身の熊谷太起(ギター)を先頭に、サポートドラマーを含めた4人がステージに登場し、橋本薫(ボーカル&ギター)が
「今日、ここがみんなの居場所になるように」
と思い入れが非常に強いであろうこの場所に願いを込めるように言うと、
「ここで息ができないなら 海の底へ引っ越そうか」
というフレーズ通りに海の底を思わせるような青い照明がメンバーを照らすサイケデリックな「引っ越し」から、まさにここにいる人たち全員でこの俗世間から遠く切り離された、ヘルシンキの音楽が鳴っている海の底や火星に引っ越すかのようなスタートで、それは記念すべきワンマンにしては実にじっくりと、このバンドの持つサイケデリックさを冒頭から感じさせる「しゃれこうべしゃれこうべ」での
「地獄でワルツを踊りましょう」
というフレーズへ連なることによって、海の底から火星、さらには本当に我々しか存在していないかのような地獄で音に身を任せてゆったりと体を揺らしているかのようで、今の世の中を生きる上で耳に入ってくる様々な雑音が全てどうでもよくなるというか、この瞬間は頭の中から完全に吹き飛んでいた。それは陶酔感たっぷりの熊谷のギターと、リバーブを強く効かせた橋本のボーカルから感じられるものだ。
そうしてじっくりと始まっていくモードかと思いきや、ラジオのDJの曲紹介のようなイントロによる「ミツビシ・マキアート」では一気にパンク、激しいギターロックへと急展開し、稲葉航大(ベース)が伸び切ったというレベルすら超えた長い髪を振り乱しながら演奏する。この姿に初めてここで見た時はめちゃくちゃ笑ったな〜ということを思い出させるが、この曲はこうしてライブを見に来たカップルの女性がバンドに夢中になっている姿を描いた、ステージに向かって駆け出していくことはなくてもこの日そうした関係性で会場に来ていた人からしたら
「俺も君にそんな顔させたいし」
と思わざるを得ない曲である。橋本はサウンドに合わせるかのように叫ぶようにして歌う部分もあるという、サウンドだけでなくボーカルの変幻自在っぷり。
続く「skin」へと連なるアッパーな流れによって観客も腕を挙げるだけではなく、一部ではその場でルールを守りながら飛び跳ねまくるような人もいる。もしこんな状況じゃなかったらモッシュやダイブすら起きているんじゃないかということすら想起させる。見た目的にもパンクバンドのライブにいそうな人もいればシティポップのライブにいそうな人もいる。そんな全く違う出で立ちをした人たちがみんな「ヘルシンキが好き」という共通意識を持ってこの場所に集まっているのである。
「俺も今まで忘れられないライブをたくさん見てきたけど、みんなにとって今日がその日になりますように」
と、いきなり弦を切った橋本の言葉もやはりこの日、この場所が特別であることを強く感じさせる中で、コーラスというよりももはやツインボーカルというレベルで熊谷が副旋を担う「Time, Time, Time」からその熊谷と稲葉の
「blur blur blur…」
というコーラスがクセにならざるを得ない「メサイアのビーチ」と「Eleven plus two / Twelve plue one」の曲だけではなく、この日がこれまでのバンドの歴史を作り、ライブで演奏してきた曲をも含めた集大成的なライブになることを感じさせる。
そんなどこかバンドの漲る気合いによって少しの緊張感すら感じそうな中で、その空気を柔らかくするのは稲葉のエフェクトかけてないのにめちゃくちゃかけてるように聴こえるという、飛び道具的な見た目だけでも、うねりまくるベースだけでもない彼の武器を感じさせるボーカルが堪能できる「ロックンロール・プランクスター」ではまさにタイトルのロックンロールの通りに橋本と稲葉が間奏で楽器を抱えて高くジャンプする。3人の見た目は飄々としているイメージを感じがちであるが、ロックバンドとしての熱い部分が炸裂している瞬間である。
するとステージが暗転し、何やらゴソゴソと転換をしている感じが伺える中、急に場内にアナウンスが流れる。要約すると
「遥か未来に宇宙船を操縦していた稲葉が2021年の7月20日にタイムスリップしてこの場所にたどり着く」
というものであり、再びステージに現れた稲葉は宇宙服にヘルメットという宇宙飛行士らしき出で立ちで、
「でも俺には仲間がいる!」
と言うと、ステージに待機していたギター、ベース、キーボード、シンセ、パーカッションというリアル友達なメンバー(橋本は不在)で自身のボーカルと全員でのコーラスという形での「Sabai」をどこかオールスター感すらある空気で演奏。稲葉はボーカルだけでなくサックスも担うというあたりには彼のエンターテイナーとしてだけではない、ミュージシャンとしての器用さも感じさせてくれる。
そんな友人達を見送ると、橋本がステージに戻る。この一連の流れを「茶番」と評しながらも、茶番としてのクオリティが高くなってきて感動していたという意外な感想を語る。ある意味ではずっと一緒にこのバンドをやってきた稲葉の成長を最も感じられた瞬間だったのかもしれない。
さらに橋本は、
「今回のツアー、ここまで回ってきて、沖縄だけ延期になっちゃってるんだけど、毎回そこでしかやらない曲をやっていて。今日はめちゃくちゃ暑くなってきたし、夏の曲をやろうと思って。初期の曲だけど、この曲をCOASTまで持って来たかったっていうのもあるし」
と言ってこの日だけの演奏となった曲はこうした状況になる前の夏の夜の賑やかな、でもどこか寂しげな情景を歌った「NIGHT MARKET」。こうして聴くとやはりサウンドもアレンジも実にシンプルであるのが初期の曲らしさを感じられるが、この曲で描かれている光景を今は見ることも実際に体現することもできないということにより一層の切なさを感じてしまう。
ヘルシンキはそもそもシーンに登場した時から「こういうバンド」と一言で説明するのが難しいバンドであった。それくらいに初期から様々な音楽性を自分たちの音楽に取り込み、それを消化し昇華した曲を生み出して来たバンドなわけであるが、「Eleven plus two / Twelve plue one」はその音楽性の幅がさらに広がったアルバムであり、それは「IKEA」のようにループするポップソングかと思ったら現行のUSヒップホップのように急展開するなど、1曲の中で激しく曲調やサウンドが変わる曲まで生まれてきている。そのために橋本のラップ歌唱も聴けるのだが、その曲のアウトロから次の曲に繋げるように長い尺のライブアレンジとしてのセッション的な演奏も挟まれ、それはタイトルからしてNew Orderへのリスペクトとオマージュに満ちた「Happy Blue Monday」へと繋がっていく。そうしたバンドの影響源はタイトルだけでなく、様々な曲のサウンドやフレーズ、歌詞からも伺えるだけに、それを探すというのもこのバンドの曲を聴く楽しみの一つでもある。
橋本がサンプラーを連打すると、そのままギターを弾かずにハンドマイクで歌う「PIZZASHAKE」では熊谷も曲中に橋本のシンセを操作して音を鳴らしてポーズを決める。中性的な見た目もあってクールに見えるが、熊谷もギターを演奏している間もそれ以外の時間も総じてテンションが高い。つまりは実に楽しそうにライブをしている。
実は10年くらい前、橋本がこのバンドの前にやっていたバンドの曲を掘り起こしてアレンジしてアルバムに収録したという「眠ったふりして」は、たしかにそう聞くとここまで続いた「Eleven plus two / Twelve plue one」の流れからすると実にシンプルにも聴こえるのはそうした曲の出自によるものなのだろう。メンバーの演奏している視覚よりも耳に入ってくる音をじっくり受け止めるための聴覚を研ぎ澄まして聴きたくなるような曲だ。
もうこの辺りから橋本はかなり曲間で寂しそうにしていた。待ちに待ってようやくやってきたこのライブが終わりに近づいてきているからだ。それを最後の曲の前とか最後のMCでもなくてこの段階から口にするアーティストもなかなかいない。それくらいに終わって欲しくないと思っているのが伝わってくるのだが、「Good News Is Bad News」という別れの風景を描いた曲がその終わりに近づいていくライブの切なさをさらに加速させていく。最終のベルが鳴るように。
それは「マリーのドレス」も同様であるが、この後半に来てのヘルシンキなりのラブソングの連発っぷりは実にズルいというか、流れを作るのをわかっているよなぁと思う。序盤に演奏されるよりもこうしてライブが終わりに近づいた状況で演奏される方が曲の持つ切なさを強く感じることができるから。そう、ヘルシンキのラブソングは橋本の歌詞の視点がそうしたものであるからか、常に何とも言えない切なさを孕んでいる。
「今 町では乾いた銃声が
響いたが 選挙の話に
夢中で誰も気付かない」
という歌詞を橋本が弾き語りで歌い始めると、
「誰も俺の声に気付かない」
と歌詞を荒げるように歌いながら変え、さらには
「今 窓の外では流星が
燃え落ちたがオリンピックに夢中で
誰も気付かない」
と歌詞を変え、そこに思いっきり感情を込めるように歌った「Shrimp Salad Sandwich」で観客から大きな拍手を浴びる。この曲の歌詞は橋本なりの社会への皮肉であるのだが、一聴するとフィクションそのもののようにも聴こえるあたりが実に上手い。それでもこの歌唱には感情があって、いろんな世の中の動きやニュースによってそれが動いたり揺さぶられたりし、それを自らの音楽で表現するという橋本の、ヘルシンキとしての生き様が鳴っていて体が震えていた。めちゃくちゃカッコいいバンドじゃないか、って。
そんなライブはあっという間に最後の曲に。大胆なシンセの同期音がVAN HARENを彷彿とさせる「午時葵」はこの曲から始まるライブもアリだとも思われるが、メンバーの後ろから光を放つ照明がCOASTの象徴とも言える客席中央の頭上にあるミラーボールに反射して客席を眩く照らす。壮大なサウンド、それにより曲のクオリティ、歌唱、演奏、動員、演出。橋本は
「今はこういう状況だけど、いつかはここでフルキャパでやりたい」
とも言っていたが、この曲が見せてくれた景色は、何度となくサブステージに立ってきたバンドがこのCOASTのメインステージが似合うバンドになっていたことを証明していた。その堂々とした光景にまた体が、そして心までもが震えたのだった。それは橋本が
「俺はあなたが間違っていても正しくても
愛しているよ
あなたは俺が正しくても間違っていても
愛してくれるの?」
と歌った「あなた」が我々、ここにいた観客であるかのようにこちらを見て感情を思いっきり込めたものであったからだ。
アンコールではすぐさま橋本が1人で登場すると、9月に配信で3曲入りシングルをリリースすることを告知するのだが、その3曲は全て既存曲をゲストを迎えて解体、再構築したリミックス的な曲になるということで、この日は本編でも演奏された「Good News Is Bad News」のリミックスであり続編となる「GNIBN II」を橋本の中学校の同級生であるラッパーのPEAVIS、さらにはバンドと古くからの付き合いであるCHAIのマナとカナまでもが登場し、ギターのリフは元ネタの原曲がわかる(橋本は別の曲になってるくらいの言い方だったが、まだ何の曲が元になってるかはちゃんとわかるレベル)が、橋本の歌唱すらもヒップホップになり、マナとカナの耳に手を当てた仕草でのコーラスが実にキャッチーな形で披露。
最初は同期の音を流した上で歌うといういわゆるカラオケ的な歌唱であり、ヒップホップ的にリミックスされたからそうなったんだろうなと思っていたが、途中からバンドの3人もステージに登場して演奏に加わり、ロックバンドとヒップホップの融合というイメージが強くなる。それはミクスチャーロックというよりは今のアメリカの主流のヒップホップをバンドでやっているというような。
あっという間にPEAVISとマナ&カナがステージから去ると、一転してノイジーなギターがロックバンドへと振り切る、昔この会場のサブステージでリリースされたばかりの新曲として演奏されていた時はギターがまだ昔のメンバーだったなぁなんてことを思い返したりしていたのだが、アウトロになると稲葉が突如としてベースを下ろし、
「このツアーで毎回ストローチャレンジっていうのをやらせてもらっています!18cmのストローを摩擦で伸ばすっていうやつで、TikTokで見たことある人もいるかもしれないですけど、大阪で44cmまで伸ばしたんですよ!
僕は自分にプレッシャーをかけないといけないタイプの人間なんで、今日大阪を更新する45cmまでいかなかったら、6年間伸ばしたこの髪を切って坊主にします!」
と宣言し、客席からは明らかに驚きのリアクションが。
そうしてリズムに合わせて(稲葉の代わりに橋本がベースを弾く)ストローを摩擦熱で必死に伸ばしまくるのだが、この時の客席の手拍子は出で立ちやライブの楽しみ方など、ヘルシンキのライブに来るだけで人の多様性を感じることができるというくらいにバラバラな人たちの信じられないくらいの一体感に満ちていた。
だが結果は38cmと惨敗に終わり、
稲葉「本当は今日が来たらもうこの髪とはお別れしなきゃいけないのか〜って薄々思っていた(笑)」
橋本「バンドが8年目だから8の形に髪を残してればいいじゃん(笑)」
というやり取りもありながら、坊主に決定。果たして次回のアー写などではどんな変化したヘルシンキの姿が見れるのだろうか。髪を振り乱すパフォーマンスが見れなくなることも含めて全く想像がつかない。
そんなチャレンジの後に橋本と稲葉が初めてこのCOASTに出演した2014年のことや、それ以降に出演してきた時の思い出話をしながら演奏されたのはストレートなパンクサウンドの「宵山ミラーボール」であるが、この曲は2017年にtetoとのスプリット盤に収録された曲であり、橋本もアンコールで出てきた時にtetoのことに少し触れたりもしていた。それだけに今この曲を演奏するということはtetoを脱退した山崎と福田への餞的な意味もあったのだろうと思うし、先にメンバー脱退を経験しながらも進んできたヘルシンキの姿は残った小池と佐藤がtetoを続ける選択をした理由の一つにも少なからずなっているんじゃないかとも思う。
そんないろんなこれまでの経験や出会った人への想いを感じさせながら最後に演奏された「テラー・トワイライト」はさながらこのライブのエンディングテーマとして流れる曲をバンド自身が演奏しているようだった。
「口づけをしたらサヨナラ言って
笑ってみせるよ 焼き付けていて?」
のフレーズがメンバーの抱える、このライブが終わってしまうという気持ちを表しているかのようでもあり、去り際には稲葉が坊主にしなくてはならないことをメンバーでいじっているようでもあった。
しかしそれでもまだライブは終わらず、橋本が1人で登場して、このツアー初のダブルアンコールへ。
「1人でやるんで、みんなボーカルをもっと良く見てください、バンドの中心なんで(笑)
良かったら歌って…って歌えないのか(笑)」
と言って弾き語りをしたのは「チョコレィト」。橋本はまたこのCOASTでワンマンがやりたいとも言っていたし、これから先にもっと良い景色を見せたいとも言っていた。またここでワンマンをやる時にはフルキャパがソールドアウトした時にみんなでこの曲を歌えるように。そんな約束の音をこの日この場所に封じ込めるかのようだった。
「さよなら バイバイ パーティーは終わる
楽しかったよ、ありがとう なんてふざけんなよ
スポットライト消えて パーティーが終わる
僕らそれに気付いてる 永遠を刻む」
という歌詞の通りに。
ヘルシンキは一言でジャンル的な説明とかが実にしにくいバンドだ。紹介する時に何と説明したら良いのかわからないし、その際に1曲選ぶとなったらどの曲を選ぶかによって初めて聴いた人の印象は全く違うものになるだろう。
売れることやシーンの中でいち早く人気を獲得することを考えたら、パンク、ラウド、ダンスロック、などある程度絞った方が同じジャンルにいるバンドたちと競ったり共闘できたりするし、バンドの見え方としてもそうした方がわかりやすいだろう。
でもヘルシンキはそうして一つのジャンルに拘ったり絞ったりすることがない。ただ自分たちが影響を受けた音楽、自分たちが好きな音楽を全て自分たちでやりたい。そうして取り入れてきた多彩な音楽の全てが今のヘルシンキというバンドを作ってきた。それがヘルシンキというバンドの個性になった。
「ヘルシンキが好きっていうことが、ここにいる人の個性になるように」
と橋本は言っていたが、きっともうそうなっている人がたくさんいる。ある意味では音楽が好きで好きで仕方がない、いろんな音楽を聴きまくっている人のバンドがヘルシンキだからだ。それはここにいた観客もきっとそういう人たちだからこそヘルシンキに出会ったのだろう。これからもまたあらゆる音楽を自分たちの音楽に取り入れながら一歩ずつ階段を登っていくのだろう。その現時点での集大成と言えるライブは、ヘルシンキがどれだけ個性的なバンドであり、そのバンドが好きな人がどれだけ個性的な人なのかということを示した一夜になった。
1.引っ越し
2.しゃれこうべしゃれこうべ
3.ミツビシ・マキアート
4.skin
5.Time, Time, Time
6.メサイアのビーチ
7.ロックンロール・プランクスター
8.Sabai
9.NIGHT MARKET
10.IKEA
11.Happy Blue Monday
12.PIZZASHAKE
13.眠ったふりして
14.Good News Is Bad News
15.マリーのドレス
16.Shrimp Salad Sandwich
17.午時葵
encore
18.GNIBN II
19.TVHBD
20.宵山ミラーボール
21.テラー・トワイライト
encore2
22.チョコレィト
文 ソノダマン