9mm Parabellum Bullet 〜15th Anniversary〜 対バン:THE BAWDIES 新宿BLAZE 2019.10.5 9mm Parabellum Bullet, THE BAWDIES
春から始まった、9mm Parabellum Bulletの15周年企画の一環である、所縁の深いバンドたちとの2マンライブ「6番勝負」もいよいよ6本目。つまりはこの日がファイナルとなる。
浜松でのthe telephones、昭和女子大学での凛として時雨(9mmの30分くらいしか見れていないけれど)と参加してきて、個人的には3本目であるこの日はTHE BAWDIESとの対バン。かつても何度も対バンを行なってきている同世代のバンド同士のこの日は9mmにとっては初めての男性限定ライブ。その発表には様々な意見もあったが、果たしてバンド側がその選択をした意図とは。
会場の新宿BLAZEは歌舞伎町の地下にあるライブハウスで、今の両者がライブをするにはかなり小さい規模のライブハウスであるが、客席に高低差があるだけに背が高い人が多いであろう男性限定ライブにはもってこいなのかもしれない。
・THE BAWDIES
先行はゲストのTHE BAWDIES。当たり前だが男しかいないという客席の様子はいつもとはちょっと違った雰囲気であり、複数人で来た人たちはこの日行われていたプロ野球のクライマックスシリーズの阪神-DeNAの話をしていたりする中、18時になると場内が暗転しておなじみ「ダンス天国」のSEが流れて秋仕様のキャメルカラーのスーツを着たメンバーが登場。もうその段階で「ダンス天国」を合唱する声の野太さに驚くとともに、この日が男性限定ライブであるということを改めて思い知る。
ROY(ボーカル&ベース)がいつものように、いやいつも以上のテンションの高さで挨拶すると、そのROYのロングシャウトが響き渡る「IT’S TOO LATE」からスタートし、笑顔のギタリストJIMはステージに座り込んだり、最前列の観客の目の前でギターを弾く。
最近のフェスなどでは演奏されないことも多い「YOU GOTTA DANCE」で飛び跳ねさせまくってまず1発目の花火を打ち上げると、ゲストとは思えないような盛り上がりとなっていく。この辺りはともに15周年の同期であり、これまでに様々な場所でともにライブを行ってきたバンドならでは。どちらかのバンドのファンであるならもう一方のバンドの曲を聴いたことがないという人もなかなかいないだろう。
JIMが
「なんか、足りない!」
と言って自身のマイクスタンドを客席に向けるどころかマイクスタンドごと客席の中に投げ込むようにした「SING YOUR SONG」ではコール&レスポンス部分でROYも思わず
「すげぇ!」
と口から出るくらいの野太いレスポンスが返ってくる。バンドもそうだが観客のテンションも非常に高い。
TAXMANとJIMのエフェクティブなギターサウンドが10年を超えた段階でのバンドの新しい扉を開いた「FEELIN’ FREE」を演奏するとMCへ。
「今日750人くらい入ってるから、タマキンが1500個あるってこと!それも15周年ならでは!」
と普段のライブだったら口にしないであろう下ネタで9mmの15周年を祝うとROYは
「この前人間ドックに行ったんですよ。そしたら肺活量年齢が61歳って言われて(笑)
ボーカリストですよ?(笑)嘘つけよ!って思って(笑)
60歳って結構ボーカリストとしてギリギリのラインじゃないですか?もうそれ以上のとこに行くと永ちゃんくらいみたいな。でも多分永ちゃんとかは逆に肺活量年齢が25歳くらいだと思うんで、実際の最年長は俺です!(笑)」
と、THE BAWDIESも9mmもロックバンドを続けていく上で健康が何よりも大事であると言いながら全く健康ではないことが明らかになったが、シャウトとかを見ているととても肺活量年齢が60歳とは全く思えない。ちなみに一緒に行ったTAXMANは50歳だったらしい。
ただ、ROYの一人称が「僕」じゃなくて遠慮なしに「俺」であるというところに男性限定ならではさを感じるのだが、やはり客席のノリもいつもより実に激しくて、「オイ!オイ!」というコールが起こりまくるのはもちろん、なんとTHE BAWDIESのライブでは珍しくダイバーすらも出現していた。普段のワンマンなどではまず見れない光景である。
THE BAWDIESは11月にアルバムのリリースを控えており、そのアルバムの新曲のお披露目ツアー的なものもやったし、フェスなどでも惜しみなく新曲を披露しまくって、これまでのセトリの内容やライブをアップデートしようとしているのだが、この日もアルバムの中から新曲を演奏。しかしその新曲はフェスなどで演奏されてきた曲ではなく、この日が初披露となる「SKIPPIN’ STONES」。
タイトルのとおりに、一言で言うと「リズミカル」。それは普通のベース&ボーカルだったらここまでベースの音を動かしながら歌えないだろうというくらいのROYのベースのリズムによるものであるが、それがすでに配信リリースされていたりライブで演奏されている新曲群とはまた違うポップさを生み出している。THE BAWDIESのポップな曲というと「KEEP YOU HAPPY」や「KICKS!」あたりが真っ先に浮かぶが、それらの曲ともまた違うイメージのポップさ。ROYが
「今までで1番自信がある」
と口にしていたように、やはりアルバムはこのバンドの15年を更新する傑作になりそうである。
その予感を最初に感じさせてくれた、先行配信された「LET’S GO BACK」はもはやライブの定番曲化しているだけにキャッチーなサビでは大合唱が起こるのだが、やはりその大合唱も野太いものなのはこれまでにライブで聴いてきたイメージを力強いものに塗り替えてくる。
一応立場上はゲストであるだけにROYが
「準備に入ります」
と言ってから始まった「HOT DOG」劇場は先週の中津川の時と同じくスターウォーズのもので、やはりJIMの上手すぎるヨーダのモノマネとMARCYの棒読みC3POには爆笑が起こっていたが、かつてTHE BAWDIESの対バンライブに9mmが出演した時は卓郎と和彦が東北のヤンキー役で出演しただけにコラボにも期待していたがそれはなし。
その「HOT DOG」からはアッパーチューンを連発。タイトルには「BLUES」が入っているが、ロックンロールそのものな新曲「BLUES GOD」も完全にライブ定番曲になっており、アルバムがリリースされたらさらにキラーチューンとして進化を遂げそうである。
フェスなどよりも長い持ち時間だからこそできるTAXMANメインボーカルの「B.P.B」では間奏で
「野郎ども〜!」
と言って煽るあたりも男性限定ライブならでは。このTHE BAWDIESのライブの空気はメンバーの変わらぬロック少年っぷりも含めて、どこか男子校的なバカ騒ぎ感を感じさせるし、自分が学生時代などに経験してきたそうした空気や楽しさを思い出させてくれる。
そして「JUST BE COOL」でこの日2発目の花火を打ち上げると、ROYも思いっきりシャウトしてむせる。最後のサビ前には
「15周年おめでとうー!」
とROYが叫んだが、それは9mmに向けられたものでありながらも自分たちの15年の軌跡を祝うように響いた。つまりはいなくなってしまった同年代のバンドがたくさんいる中で2組とも止まることなく活動を続けていて、だからこそこうして一緒にライブをやることができる。そんな幸せを噛み締めているかのようだった。
そして最後はやはりこれからもロックバンドとして転がり続けていく意志を示す「KEEP ON ROCKIN’」なのだが、めちゃくちゃテンポが速くなっているのはテンションの高さによるものだろうか。恒例のコール&レスポンスでは声が足りなくてやり直す→小さいレスポンスから始めて徐々に大きくして最後に爆発、という流れなのだが、この日は9mmの15周年に合わせてやはり15倍のレスポンスとなり(マジで近年の中でトップクラスの大きさだった)、最後に照明が明滅する中でTAXMANがギターを抱えてジャンプし、すでにジャケットを脱いでいたMARCYは立ち上がってドラムを叩いた。その姿はどこまでもカッコよく、神々しさすら感じさせた。
演奏後にはおなじみ(時間の関係か中津川ではやらなかった)の、大将ことTAXMANが法被を着ての「わっしょい」なのだが、説明の時から大きくて野太い「イェー!」が返ってきたことによって、TAXMANはボディービルダーのようなポーズを取る。(その声から連想されたのがそのポーズだったらしい)
ROYもずっとそのポーズを取り、さらにはウェイトリフティングをしているかのような動きも見せながら「わっしょい」を決めた。JIMが去り際に9mmのバックドロップをずっと指差していたところに、この両者の相思相愛っぷりを強く感じたのであった。
バンドを変わらずに、止まらずに15年も続けるというのは楽しいことだけではないはずだ。現に9mmにはかなり辛い時期もあった。でもTHE BAWDIESはそうした辛かったりする部分を一切見せない。もしかしたら本当に楽しい以外の部分がないのかもしれない、と思うくらいに。
そんなTHE BAWDIESの姿をずっと見てきたからこそ、9mmも止まらずに続けるという選択をしてこれたのだろう。8月にthe telephonesと対バンした時もいろんなことを感じさせてくれたけれど、THE BAWDIESがロックンロールバンドとして転がり続けることは周りにいるたくさんの人に影響を与え続けている。それはもちろん我々ファンにも。
1.IT’S TOO LATE
2.YOU GOTTA DANCE
3.SING YOUR SONG
4.FEELIN’ FREE
5.SKIPPIN’ STONES
6.LET’S GO BACK
7.HOT DOG
8.BLUES GOD
9.B.P.B
10.JUST BE COOL
11.KEEP ON ROCKIN’
・9mm Parabellum Bullet
そして9mm。5ヶ月に渡って行われてきた6番勝負の最後のステージへ。
いきなり客席が暗転しておなじみの「Digital Hardcore」が流れると、メンバーが登場。滝善充(ギター)は右腕を高く掲げ、中村和彦(ベース)も両腕を大きく広げる。菅原卓郎(ボーカル&ギター)がいつものように丁寧に頭を下げる中で、かみじょうちひろ(ドラム)はやはりクールにドラムセットに座る。この日のサポートギターはfolcaの為川裕也。
おなじみの爆発するようなキメからそのままイントロに雪崩れ込んだのは「The Revolutionary」。客席では早くも激しいモッシュが展開されるとともに、「オイ!オイ!」といういつにも増して大きくて野太いコールが。それは間奏部分だけではなくて、この曲のサビの
「染めたのさー!」「変えるのさー!」
というフレーズでも大合唱となるあたりからもやはり客席の景色が変わるとライブのイメージも大きく変わるということがわかる。その部分では滝のコーラスもよく声が出ていた。
そんなわけですでにとっくに火がついている客席に油を注ぐかのごとくにさらに燃やす「ハートに火をつけて」では真っ赤な照明がメンバーを照らしたかと思えば、9月9日にリリースされた最新アルバム「DEEP BLUE」のタイトル曲である「DEEP BLUE」では対称的にタイトルに合わせて青い照明がメンバーを照らすのだが、「一生青春」というタイトルを掲げたアルバムのタイトル曲であるだけに、冷たい青ではなくむしろ赤より温度が高い炎としての青。それを9mm以外の何者でもないサウンドによって表現している。
同じく「DEEP BLUE」収録の「Beautiful Dreamer」ではサビのタイトル部分を卓郎はほとんど歌わずに滝が歌うのだが、やはりこの日の滝はかなり調子が良かったようでコーラスが実にハッキリと聞こえるし、徐々にその部分を観客が合唱するようになっていくのだが、卓郎はこの日最初のMCで、
「1500個の何だっけ?俺たちの分が入ってないから1518個だな(笑)」
とJIMの下ネタMCを引きずるという珍しい流れ。これもまた男性限定ならではの空気だからだろう。
「Discommunication」で客席の激しさがさらに増した後に演奏されたのは「バベルのこどもたち」という意外な選曲であったが、「DEEP BLUE」というアルバムの曲を軸にしていくにあたり、
「バベルのこどもたちよ 大人にならないでよ」
という青春を終わらせないようなフレーズは、この曲が「BABEL」のアルバムの骨格を担っていた曲でありながらも親和性が非常に高い。というか9mmは「DEEP BLUE」というタイトルを掲げる前からずっと同じことを歌ってきたのかもしれない。この曲ですらイントロから「オイ!オイ!」コールが起こるという凄まじいテンションであったが。
なので当然「黒い森の旅人」でもイントロから「オイ!オイ!」コールが起こり、もはやなんの曲をやったとしてもこうして盛り上がるんじゃないかと思えてくるが、そのテンションがこの曲を名曲であるだけでなくさらにエモーショナルなものに昇華していた。長い髪の間から見える和彦の目も客席の方を向いてはよく笑っているように見えた。
すると卓郎が
「THE BAWDIESは同い年で同期なんだけど、ずっとロック少年みたいな感じだから一緒にいるとこっちもそうなるっていうか。
俺たちは「DEEP BLUE」っていうアルバムで「一生青春」っていうことを歌っているけど、やっぱり大人になっていくわけで。俺はカッコよくて優しくてちょっと抜けてる男になりたい。みんなもそれを目指していこうぜ」
とこの日のライブで最も重要であろうことを口にした。
というかそれ以外に男性限定ライブをやることにした理由などは一切語られなかったが、きっと卓郎にはそうして「こうなりたい」と思うような先輩の男が何人もいて、そのカッコよくて優しくてちょっと抜けてる背中を追い続けている。
では我々は、というとずっと9mmを見てきた人たちならばその「カッコよくて優しくてちょっと抜けてる」という男が卓郎をはじめとした9mmのメンバーたちであるということをわかっているはずだ。きっとそれを言いたいがための男性限定ライブだったんじゃないだろうか。今はいろんなファン同士の諍いや争いがすぐに可視化されてしまうけれど、自分たちのライブを見にきてくれる男たちはカッコよくて優しくてちょっと抜けてる人たちであってほしいと。
そんな考えさせられるMCの後の「名もなきヒーロー」はまさに我々男性たちからしたらそのヒーローが9mmのメンバーたちであるということをいつも以上に強く感じさせ、「Black Market Blues」ではいつものように歌詞を
「新宿BLAZEにたどり着いたならー!」
と変えて歌うのだが、もうこの辺りになると完全に観客もテンションが振り切れているのか、普段の9mmのライブではまずいない(というかある時期から暗黙の了解的に9mmメインのライブではダイブは禁止になっている)ダイバーが続々とステージに向かって転がっていく。その光景や激しいモッシュが起こっている様は、まだ若手だった頃の9mmのライブがそういう激しいものであったことを思い出させてくれた。
そしておなじみのイントロのライブアレンジがなされた「talking machine」ではいつもはマラカスを振る卓郎が、THE BAWDIESが「HOT DOG」劇場で使用したライトセーバーとコッペパンを振るという、ここに来ての微妙なコラボっぷりで笑わせながら踊りまくらせると、卓郎の刻むギターと滝が弾きまくるギターのサウンドによって一斉に観客が前に押し寄せていく「Punishment」へ。滝はかつてPerfumeのあ〜ちゃんが
「弾いてないはずなのに音が鳴っている」
と形容したバンザイギターを見せたり、弾きながら床を転げ回る。最後には為川も含めたかみじょう以外の4人が前に並んで演奏し、それは今の9mmが最強であるということを改めて示すかのようだった。
アンコールでは為川は参加せずに4人だけでステージに登場し、
「強くて優しい男になる。THE BAWDIESのアルバムを聴く。できたらツアーにも行く」
とこの日の大事な部分をおさらいしてから4人だけの演奏で「(teenage)disaster」を演奏して終了…かと思いきやそのまま滝のギターが火を噴くような超ファスト&メタルなショートチューン「Lovecall From The World」を続ける。和彦はもう弾くというよりぶん回すという感じでベースを操り、最後にはあまりの轟音っぷりに何を演奏しているのか全くわからなくなるのだが、最後のキメのタイミングはギターのストラップを肩から外していた滝も含めて完璧に合う。メンバーのことを見ていなくても、鳴っている音だけでわかる。15年続けてきたからこそできる精神や魂の繋がりによる演奏を確かに見せてくれた。
演奏後には卓郎と和彦が丁寧に、しかしいつもよりもどこかワイルドに観客に頭を下げながら、最後にステージから去るかみじょうはスティックを客席に投げ散らかし、変なポーズを取りながらステージを後に…かと思ったら去り際に客席の方を見て手を合わせた。ダイバーが出た時に1番心配になったのはかみじょうが楽しんで演奏しているかどうかだったのだけれど、彼も本当に楽しかったんだろうな、というのがわかる表情をしていた。
1.The Revolutionary
2.ハートに火をつけて
3.DEEP BLUE
4.Beautiful Dreamer
5.Discommunication
6.バベルのこどもたち
7.黒い森の旅人
8.名もなきヒーロー
9.Black Market Blues
10.talking machine
11.Punishment
encore
12.(teenage)disaster
13.Lovecall From The World
かつてTHE BAWDIESも男性限定ライブをやったりしたこともあるが、だいたいそういう時は男性限定と女性限定の2daysだったりする。そもそも今やジェンダー論的なものにはかなりシビアな社会であるだけに行きたくても行けない人がたくさんいるというのはフェアかと言われると周りのリアクションを見ていてもやはりそうは言えないし、今回もやるのなら2daysでやるべきだったんじゃないかと思う。
でも9mmのメンバーやスタッフがそういうことを一切考えてないとは思わないわけで、卓郎のMCに象徴的だったがそこにはファンの中で優劣をつけたりとか分断したりするような意識は全くなかったはず。
ではなぜ今回こうしたライブをやったのか。そこには6番勝負の対バン相手の中でも最も普段のライブに女性ファンが多いTHE BAWDIESが相手だからということもあったと思われる。
THE BAWDIESは女性ファンが非常に多いバンドであるが、この日のライブの空気やJIMの下ネタに顕著なようにTHE BAWDIESの持っている男子校的なノリがこういう機会にこそ発揮されるのを9mmのメンバーたちは知っていて、それを普段あんまり主張が強くない両バンドの男性ファンに味わってもらいたいという思いもあっただろうし、こういう機会じゃないと自分たちにどれくらい男性ファンがいて、その男性ファンがどういう人たちなのかを視認することはできない。
それはもしかしたら視認する必要はないことなのかもしれないが、男性ファンが多いということはメンバーに憧れている人であったり、何よりもかつての自分たちのような男がいるかもしれないということである。そんなかつての自分たちに向けて音を鳴らすからこそ、男性限定ライブというのは独特の男くさい雰囲気が生まれる。かつて参加したCzecho No Republicの男性限定ライブ(これは女性限定との2daysだった)では男性メンバーが全員上半身裸になるという全くキャラに合わないようなことをするムードになったことも忘れられないし、すごく楽しかった。
で、卓郎のMCを聴いていて、やはり自分もあんな人になりたいと思ったのだ。カッコよくて優しくて面白い。そんな男に。それは先月の昭和女子大学でのライブを見て改めて思ったことでもあるのだが、9mmに出会ってから10年以上経っている今になって最も強くそう思っている。
とはいえやはりこれはちょっとというか、かなり特殊な機会だ。普段から男に生まれてよかったとは全く思っていないし、次にこういう機会がもしあるのならば、その時は誰しもが納得できる形で開催されることを切に願っている。
そして9mmはすぐにアルバムのツアーに出る。願わくば、来月もたくさん会いましょう。
文 ソノダマン