全く違うフィールドで唯一無二の地位を築いている二人による、
存在自体奇跡といっていいこのグループ。
1stがリリースになる前にグループ名を見聞きした時はにわかに信じられず、
どのような音になるのか想像もつかなかった。
1stの感想は誤解を恐れず言うと、打ち込み主体によるリズムにシンセを多用したアレンジに
稲葉浩志のVoが乗るところで初期のB’zを彷彿とする面白さがあったが
スティーヴィーサラスの肉感的なグルーヴやギターサウンドがあまり感じられず
不完全燃焼な面を感じていた。
期待値は若干下がっての2ndの感想だが
1stでの不完全な部分を補完してありあまる快作といっていい。
シンセの裏で隠れがちだったスティーヴィーサラスの縦横無尽なカッティングや、
主張しすぎることなく楽曲を盛り上げるギターソロなど、聴き所満載で、
スティーヴィーサラス関連では名盤「Back From the Living」を凌駕するほどの完成度の高さ。
シンセサウンドや打ち込みのリズムがサウンドのキモなのは変わらないが、
今作は生ドラムのノリがふんだんに取り入れられ、メインのドラマーであるブライアンティッシーと
スティーヴィーサラスとの相変わらずの相性の良さを感じぜずにはいられない。
付属Blu-rayの映像では少々意外な選曲のカバー曲 Moonage Daydream/David
BowieとPolice on My Back/Clashが
ルーツを感じさせるとともに、B’zとは全く違うことをやるという宣言のようにも感じさせる。
惜しむらくはツアーが延期となってしまったことだが、
ライブまでに聴きこむ時間が増えて幸運だと思うとしよう。