/ 2019/05/06
『区分』でバンドの完成度を究極に高めた古都の夕べがメンバーを一部刷新。ベース・どし丸とボーカル・あゆ巫女が抜けベースボーカルのハコが加入。4人編成バンドに。編成だけでいえばギターの前にマイクがない以外は進行方向別通行区分と同じである。
そんな新生・古都の夕べだが、メンバーが変わったことで曲からも心機一転というか再始動感が伝わってくる。1曲目、“タッチスケッチワンタッチ”<タッチパネルは気持ちいい>という歌いだしでアルバムが始まるなんて異例なんですよ。こんな言葉選びする? みたいな。そんなごくわずかな違和感を再始動感として明確な意図をもって演出してるとしたら、田中はとんでもない天才。あと本作から音のバランスがマイルドになっています。そして4人になったからか進行っぽい曲もいくつか。“東京2020”みたいな曲で終わるなんてなんて進行の王道パターンだもんなー。
関連記事
MODERN TIMES PUNPEE
2017年に発売されたPUNPEEの1stアルバム。発売当時から今日に至るまでずーっとヘビロテしてて「いいアルバムだなあ、2017年で一番いいアルバムだなあ」と思いながら「レビュー書かなきゃなあ」と思 …続きを見る
第3期 禁断の多数決 MIXTAPE 禁断の多数決
第3期 禁断の多数決の活動をミックステープ的にまとめたアルバム。ミックステープというのは簡単にいうとプレイリストみたいなものです。「今日はリラックスしたい気分だな~」ってときはリラックスミュージックの …続きを見る
Ninth Peel UNISON SQUARE GARDEN
先行シングルとしてもアニメタイアップの曲が数曲リリースされていたが、同じアニメのタイアップとは思えないくらいに振れ幅が強い「カオスが極まる」と「Numbness like a ginger」が物語るよ …続きを見る
Honey & Darling KANA-BOON
遠藤昌巳(ベース)が加入して、今の4人になって初めての、また谷口鮪が精神の不調による休養から復活しての新生KANA-BOON初のフルアルバム。
先行リリースされた「Re:Pray」や「スターマーカー …続きを見る
Snuff Said Snuff
90年代初頭(と言うか正確には89年だけど)のアシッドハウス全盛期でパンクが一番どん底だった時代に突如として現れたイギリス産3ピースハードコアバンドSnuff。その後メロコアと呼ばれるジャンルの基礎を …続きを見る