/ 2019/11/01
集団行動『SUPER MUSIC』に影響されたであろうタイトルの、新体制古都の夕べ3枚目のアルバム。一聴した段階では「過去作品の音運びと似ているなあ」という感想で、“高野登場 かたっぱしからけちらすぞ”とか完全にふざけているなあと思ったんだけど、何度も聴いていくとこのアルバムで彼らが挑戦したことが見えてきました。“ジャイアン”での≪サバイバルダンス≫のあとにある「ポゥ!」という音も必然だし、“川(下)”のバックに流れている壮大なヴィオラも必然だし、田中の頭に鳴っている音をバンドサウンドに落とし込まず、頭でなっている音をそのまま足してみる、という実験を行ったアルバムなんだと思いました。先行シングルで“ジャイアン”が配布された後にライブで“「生」ジャイアン”を見ると「『ポゥ!』欲しいなあ」と思うもんね。
関連記事
Life Is a D.A.N.C.E. the telephones
再始動後も傑作アルバムを連発してきたthe telephonesだが、ある意味ではこのアルバムこそが最大の再始動アルバムと言えるだろう。メンバー脱退によって3人体制になり、バンドの形もサウンドも大きく …続きを見る
FIZZY POP SYNDROME 秋山黄色
昨年の1stフルアルバム「From DROPOUT」は衝撃的な大名盤だった。昨年のこの企画で2位に挙げ、おそらく再生数では2020年で1番のアルバムだった。
そんな完璧な1stの後に早くも届いた秋山 …続きを見る
朗らかな皮膚とて不服 ずっと真夜中でいいのに。
昨年フルアルバム「潜潜話」をリリースしているが、その先行作としてリリースされた「正しい偽りからの起床」「今は今で誓いは笑みで」という2枚のミニアルバムで感じた期待度からすると、年間ベストクラスのアルバ …続きを見る
瞬間的シックスセンス あいみょん
今の中高生にとってのあいみょんって、今の30過ぎにとってのBUMP OF CHICKENみたいなものだと思うのです。miwaやコレサワのキラキラした歌声とは一線を画すミックスボイスのような理想的な声質 …続きを見る
aurora arc BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENというアーティストはもともと、年に1枚しかシングルを出さなかったり、1曲の詩を書きあげるのに1年かかったり、非常に筆の遅いアーティストなんです。アルバムを作る時もそうで、 …続きを見る