/ 2019/11/01
集団行動『SUPER MUSIC』に影響されたであろうタイトルの、新体制古都の夕べ3枚目のアルバム。一聴した段階では「過去作品の音運びと似ているなあ」という感想で、“高野登場 かたっぱしからけちらすぞ”とか完全にふざけているなあと思ったんだけど、何度も聴いていくとこのアルバムで彼らが挑戦したことが見えてきました。“ジャイアン”での≪サバイバルダンス≫のあとにある「ポゥ!」という音も必然だし、“川(下)”のバックに流れている壮大なヴィオラも必然だし、田中の頭に鳴っている音をバンドサウンドに落とし込まず、頭でなっている音をそのまま足してみる、という実験を行ったアルバムなんだと思いました。先行シングルで“ジャイアン”が配布された後にライブで“「生」ジャイアン”を見ると「『ポゥ!』欲しいなあ」と思うもんね。
関連記事
THE UNHEAVENLY CREATUERS Coheed and Cambria
プログレッシヴかつエモーショナル、ハードなサウンドとキャッチーなメロディの絶妙なバランス感が世界中のコアなファンを熱狂させてきたコヒード・アンド・カンブリア。本作は、前作より約3年ぶり、通算9作目のオ …続きを見る
瞬間的シックスセンス あいみょん
今の中高生にとってのあいみょんって、今の30過ぎにとってのBUMP OF CHICKENみたいなものだと思うのです。miwaやコレサワのキラキラした歌声とは一線を画すミックスボイスのような理想的な声質 …続きを見る
NERDS GONE WILD DEEGEEDOILS
日本では北方領土と毒殺とプーチンの筋肉のイメージしかない(そんなことない)ロシアで産まれたパンクバンドDEEGEEDOILSの6曲入りミニアルバム。普通に聴いたらUSのバンドと思ってしまうラモーン系の …続きを見る
Chilli Beans. Chilli Beans.
デビューフルアルバムであるだけに、最初はどんなもんだろうかと思って聴いてみたが、確かにデビューアルバムだからこそのフレッシュさもありながらも、まるで5枚くらいアルバムをリリースして、その全てで毎回サウ …続きを見る
Come on!!! the telephones
活動休止から復活しての前作「NEW!」も新たなthe telephonesの始まりを告げるような素晴らしかった作品だったが、今回の復活してからの2作目となる「Come On!!!」もやはり素晴らしい作 …続きを見る