/ 2021/01/03
このベストディスクの記事を書くタイミングの直前、12月16日にリリースされた、2020年のラスボス的なアルバム。
THE PINBALLSは「とりあえず衝動と激しさ」の音楽というイメージを持たれがちなロックンロールというジャンルのバンドの中にあって、「蝙蝠と聖レオンハルト」などのタイトルに代表されるように、まるで小説のような歌詞でロックンロールを鳴らすという唯一無二のバンドである。
今回の「millions of oblivion」もCDに封入されている歌詞カードの、普通に聴く分にはあまりにも読みにくくなっている構成だけでただ単に曲を集めたというアルバムでないことがわかるのだが、そうした聴けば聴くほどに1曲1曲への理解度が深まっていき、それによってアルバム全体の理解度がさらに深まっていくという仕掛けが施されたアルバム。
今年はアコースティックアレンジアルバム「Dress Up」もリリースしており、その元々持っているメロディの良さを改めて知らしめたが、話題のアニメなどの大型タイアップも増えていながら、いつかこのバンドの曲がアニメや映画になる日も来るんじゃないかとすら思える。
関連記事
Negicco 2011~2017 -BEST- 2 Negicco
タイトル通りベストアルバムなんだけど、一曲目の『愛は光』をとりあえず聴いてほしい。できればMVも見てほしい。YouTubeにあるから。
優しいメロディと歌声。そしてこの歌詞。
彼女たちの15年の歴 …続きを見る
光のなかに立っていてね 銀杏BOYZ
アルバムは1曲目から聞くのがミュージシャンの願いであるけれど、僕は「愛してるってゆってよね」から聞いた。CDをパソコンに取り込んで、興味の引いたタイトルをクリックしたから。
びっくりした。銀杏BOY …続きを見る
DEEP BLUE 9mm Parabellum Bullet
今年15周年を迎えた9mm Parabellum Bulletは2019年9月9日に8枚目のアルバム「DEEP BLUE」をリリースした。2年前の前作「BABEL」から引き続き、滝善充が作曲、菅原卓郎 …続きを見る
Bedroom Joule [ALEXANDROS]
このコロナ禍で、がリモートで作り上げたアルバム。既存曲のアンプラグドアレンジが中心。
コロナの時代のせいか、世間は今、シリアスすぎる音楽を求めていない気がします。心に迫るような計算され尽くした音楽で …続きを見る
「Sun Dance」「Penny Rain」 Aimer
何度かライブを観ているけれども、自分はハッキリとしたAimerの顔がわからない。それは大きな会場でのライブになると設置されているスクリーンには彼女の顔が映されることはないというミステリアスなイメージを …続きを見る