/ 2020/10/07
2017年に発売されたPUNPEEの1stアルバム。発売当時から今日に至るまでずーっとヘビロテしてて「いいアルバムだなあ、2017年で一番いいアルバムだなあ」と思いながら「レビュー書かなきゃなあ」と思いつつ3年が経ってしまいました。時の流れは速い。
日本のヒップホップは『フリースタイルダンジョン』に出るような、アメリカのストリートギャングから生まれた文化を大切にする人たちと、インテリ層やナードによる日本独自の知的なヒップホップを作ろうとしている人たちによって二極化されていると思っていて、PUNPEEは後者にあたると思っています。PUNPEEにしたら変な抗争に巻き込まないでくれって感じだと思いますが。
でもアメリカ的なヒップホップよりも、日本的な情景や心情を詰め込んだラップミュージックの方が、やはり日本人としては聴いていて心地いいわけで。
ジャパニーズヒップホップの未来は明るいなあ、いい方向にアップデートされたなあと思える一枚です。
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