/ 2022/04/07
私は幼少の頃からの野球ファンであり、今でもシーズン中はライブがない日は毎日野球中継を見て、野球ニュースをチェックしている。そういう意味では贔屓球団こそ違うけれど、1番近しい存在だと思っているアーティストが音楽雑誌のインタビューでも延々と野球の話をしまくるくらいに野球マニアなくるりの岸田繁である。
そんなくるりがついに生み出した野球ファンのための(だからこそ野球に興味のないくるりファンは置いてきぼりとも言える)曲がこの「天才の愛」に収録されている、奈良県の名門高校である天理高校の応援歌をくるりなりにパンクにアレンジした「野球」である。
野球界のレジェンドの名前が次々に登場する中でいきなり挟まれる「戸柱」(DeNAベイスターズの現役捕手)にツッコミを入れながらも、「ノムさんありがとう」というフレーズには亡くなった野村克也のことを思い出させてウルっとしてしまうのだが、曲最後のフレーズが「SHINJO」なのはすでにBIGBOSS誕生を岸田は予期していたのだろうかとも今になると思う。これまでに数々の名曲を生み出してきたくるりの中でもどんな曲よりも毎回ライブで聴きたいと思える曲。
関連記事
フィードバックファイル2 ASIAN KUNG-FU GENERATION
アジカンのカップリング集第二弾。
シングルカップリングの他、最新シングル曲、未発表音源2曲、コンピレーションアルバム収録曲5曲、ライブ音源2曲を収録。
『フィードバックファイル(1)』よりバツグン …続きを見る
ねえみんな大好きだよ 銀杏BOYZ
6年半前にリリースされた「光の中に立っていてね」「BEACH」という2枚のアルバムは呪いにも似た自身の青春の終わりと、そこからの解放のアルバムだった。ずっと見てきた、ずっと続くと思っていたあの4人の銀 …続きを見る
sora tob sakana sora tob sakana
メロディアスなエレクトロサウンドと物語性のある歌詞。そしてその世界観を全く理解していないだろう、
少女の歌声が奇跡の組み合わせをみせるアイドルグループsora tob sakanaのファーストアルバ …続きを見る
有頂天 ポルカドットスティングレイ
もしかしたらこのランキングの中で最も「なんでお前がこのバンドのアルバムを選んでるんだ」と思われるかもしれない。そんなこのバンドと自分との諸々は今年ブログにも書いた。
(http://rocknrol …続きを見る
朗らかな皮膚とて不服 ずっと真夜中でいいのに。
昨年フルアルバム「潜潜話」をリリースしているが、その先行作としてリリースされた「正しい偽りからの起床」「今は今で誓いは笑みで」という2枚のミニアルバムで感じた期待度からすると、年間ベストクラスのアルバ …続きを見る