/ 2022/04/07
春フェスなどでもライブで演奏していた、インタビューではTAKUYA∞が
「やるたびに歌詞が変わるから、どの段階で録音するべきか」
と語っていた「EN」が再生すると1曲目に流れ始めてきて、「そう来るか!」と思った、UVERworldの11枚目のアルバム。
その「EN」はライブ録音かと思うくらいに生々しいTAKUYA∞のボーカルが収められているが、かと思えばトラップを取り入れた、前作「UNSER」の延長線上のサウンドの曲やコラボレーションもあったりと、このコロナ禍になったことでバンドが向かおうとした方向が変化したりというTAKUYA∞や混沌さがそのまま作品になっている。UVERworldほど何があっても動じない、変わることがない精神力を持っていると思っていたバンドですら、コロナによってどんなサウンドを鳴らすべきか、どんなことを歌うべきか翻弄されていたことがよくわかるという意味では、UVERworldにとってのコロナ禍になる直前から今に至るまでのドキュメント的なアルバムと言えるのかもしれない。
関連記事
SINGER’S HIGH シンガーズハイ
メンバーの見た目の派手さや「Kid」などの挑発的とも取れるような歌詞の内容からしても、どこか誠実ではなさそうにも見えてしまうシンガーズハイはしかし、自分が初めてライブを観た時に内山ショートが
「僕は …続きを見る
Negicco 2011~2017 -BEST- 2 Negicco
タイトル通りベストアルバムなんだけど、一曲目の『愛は光』をとりあえず聴いてほしい。できればMVも見てほしい。YouTubeにあるから。
優しいメロディと歌声。そしてこの歌詞。
彼女たちの15年の歴 …続きを見る
A Day At The Races 華麗なるレース Queen
昨今のブームもあり、このバンドといえば『オペラ座の夜』であり『ボヘミアンラプソディ』となる向きが多いが、彼らには所謂駄作と呼ばれるアルバムが1つも無いと言っていい。賛否分かれるであろう80年代の作品た …続きを見る