春には2012年に開催されていた「Spring Spring Spring」のリバイバルツアーを行い、それを終えると今度は2013年にリリースされたアルバム「CIDER ROAD」のリバイバルツアーを行う。
コロナ禍であっても「普通にライブをやる」ということを標榜してライブ、ツアーを行ってきたUNISON SQUARE GARDENが、先に進んでしまうと置いていってしまう(今はライブに行くことができない人を)人がいることをわかっているからこそのリバイバルツアーは、かつてリリース当時にはまだライブに行っていなかった人にとっては実にありがたいものだろう。「CIDER ROAD」は個人的にも強い思い入れがあるユニゾンのアルバムの一つである。
公園の中にある、いかにも市の文化会館という感じの宇都宮市文化会館は歴史がありそうながらも、常に手を入れて改装してきたであろうキレイさも同時に感じられるホール。今のユニゾンのキャパからしたら小さめと言える規模の会場ではあるが。
検温と消毒に加えて、ユニゾンのライブではおなじみの接触アプリの確認画面を提示して中に入ると、前日に急遽チケットを取ったので2階席へ。かなり角度と高さはあるが、距離がそこまで遠く(それこそかつて2013年にファイナルを行い、映像化もされているNHKホールなどに比べると)は感じないのはありがたいところだ。
改めてライブにおけるルールを案内するアナウンスが流れてから、定刻である18時30分に場内が暗転すると、おなじみのイズミカワソラ「絵の具」が流れてメンバーが登場。鈴木貴雄(ドラム)は白いコート着用、田淵智也(ベース)の靴の紐の部分などが暗闇の中で光って見えるのもステージを客席から見下ろすホールならではで、斎藤宏介(ボーカル&ギター)は左右で色が異なるシャツを着用という出で立ち。
メンバーが楽器を手にすると、「絵の具」に重なるように同期の音が流れ始めていく。それは「CIDER ROAD」のオープニングを飾る「to the CIDER ROAD」のイントロであり、その同期音に続けるようにしてメンバーが音を鳴らし始める。メンバーの背後には大きな「CIDER ROAD」というアルバムタイトルの文字のオブジェが吊るされている。それを背負って歌う斎藤は初めはボーカルもギターも少し丁寧にというか慎重になっているような感覚もあったが、
「オーイェー!」
というサビ前の田淵と鈴木のコーラスに合わせて観客たちが腕を上げる。アルバムが始まった、ライブが始まったという高揚感をここまで感じさせてくれる曲はそうそうないし、
「さあ 次はどこへ、どこへ行こう?」
という締めのフレーズはこのライブを終えてバンドがまた新しい街へ向かっていくような、そんなライブの締めにもふさわしくもある。この曲から始まるというあたりが「CIDER ROAD」を名盤たらしめている要素の一つでもある。
アルバムの流れ通りに鈴木のドラムが一気に速さと激しさを増す「ため息 shooting the MOON」と続き、田淵もコーラスがない部分では大きく体を揺さぶりながらベースを弾いている。しかし、2013年に行われたこのツアーは映像化もされているとはいえ、なかなか見返すこともできない(自分としてはDVDは実家にあるという事情もあるし)のだが、当時からこんなに凄かったか?というくらいの照明のド派手さ。
ユニゾンのライブは基本的には映像などの特殊な演出はほとんどない、ロックバンドの演奏を見せる、聴かせるというものであり、だからこそ照明は唯一と言っていいような演出効果だったりもするのだが、目まぐるしく色が変わり、斎藤のギターのみが響く瞬間には斎藤にピンスポットが当たるというように、ライブの視覚情報をより強く我々に与えてくれる。それはあくまでもメンバーの演奏する姿を見せるためのもの、という主役にはならないバランスも含めて抜群のライブの作り方、スタッフとの信頼関係、スタッフそのもののスキルの高さである。こうした部分もこの状況でもライブを「普通に」重ねてきたバンドだからこそである。
2013年に開催されたツアーと同じセトリを演奏するというのがこのリバイバルツアーであるだけに、セトリはすでにネタバレしている(物販に売られているツアーのタオルはセトリが記載されているというデザイン)のだが、ここで早くも「CIDER ROAD」の収録曲ではないシングル曲「cody beats」が演奏されるというあたりがセトリがわかっていても、「おお、ここでこう来るか」と思ってしまうし、それはきっと当時このツアーに来ていた人はより強く思っていたことであろう。
「その声がする方へ僕は歩き出す 君の待つ場所へ」
という歌い出しのフレーズはその当時とは比べ物にならないくらいに強い意味を持って響くものになったけれど。
斎藤の挨拶的なMCを経てから、そうしたライブの流れという意味では「リニアブルーを聴きながら」のカップリングとして収録されていた「ラブソングは突然に」を「セレナーデが止まらない」と曲間なしで演奏することによって、まるでこの2曲がこのままの順番で「CIDER ROAD」に収録されているかのような錯覚に陥る。ユニゾンはこうした曲と曲を繋げるアレンジをよくやっているが、改めてこうして8年前からこうしたアレンジをライブ中にやっていたというのは恐れ入る。田淵はこの辺りからよりジャンプしまくったりと、よりアクションとパフォーマンスに激しさと派手さを増していく。
そんな激しさをご機嫌な4つ打ちの曲と曲との繋ぎで鈴木が朗らかにしてくれるのは「Miss. サンディ」。観客も席があってスペースに限りがある中でも飛び跳ねているが、手拍子が入るフレーズで田淵がそのリズムに合わせて首を動かす姿が実に面白い。この曲をこうして演奏しているのをメンバーが誰よりも楽しんでいるというのがよくわかる。「CIDER ROAD」リリース時はすでにバンドにとって揺るぎない人気曲となっていた「Mr.アンディ」に通ずるタイトルであるだけにファンをざわつかせた曲でもあるのだが、こうして今改めてライブで聴いていると、今でももっとライブで演奏されていてもおかしくない曲だよなぁと思う。
ここで再び挟まれるのは「スカースデイル」のカップリングであるレア曲「カウンターアイデンティティ」であるが、
「僕らは声が枯れるまで
存在し続けるんだよ太陽に背を向けながら」
というサビのフレーズは、今のユニゾンがこうしてこの状況下でもライブをやり続けている姿勢そのものを歌詞にしたかのようだ。きっとこれからも声が枯れるまでライブをし続けていくのだろうけれど、この曲を聴くと今でも1stアルバムのリリースツアーのファイナルとなった赤坂BLITZでのワンマンで未発表曲として演奏されていたことを思い出す。
当時はユニゾンの中で最も有名な曲であった「オリオンをなぞる」をしっかりワンマンのセトリに入れていたというあたりに今とはまた少しバンドの精神が違っているというか、このアルバムとツアーを経てから日本武道館へと向かっていくあたりでだんだんバンドが今のスタイルを確立していったと思っているのだが、曲の最後に田淵がベースを抱えて大ジャンプすると、着地した瞬間にバシッと音が決まる。斎藤も鈴木も全然田淵の方を見ていたわけではないのに。田淵のジャンプにバンドが合わせているというよりも、音が田淵のジャンプに導かれているかのような、そんなロックバンドの魔法を感じさせてくれるような瞬間だった。
しかしMCでは斎藤が改めてこのツアーのセトリを振り返りながら、
「アルバムの収録時間が長いのもあるけど、凄いボリュームで。脂多め、味濃いめみたいな。…ピンと来てない(笑)」
というラーメンに例えたのは田淵すらもピンと来ていない感じもあったが、ライブ後にラーメンを食べて帰ることができない状況なだけに、より一層ラーメン欲が増してしまう。
「ここから起承転結結結結結結…みたいな、終わりそうで終わらない詐欺みたいになるし、長いバラードを連発する。今ではやらないような流れも、ユニゾンの歴史の一部だから」
と斎藤が言ったように、「光のどけき春の日に」「いつかの少年」「クロスハート1号線」という流れはなかなか今ではやらないものだろう。それまでは激しく明滅していた照明が光の中にいるかのように真っ白一色になったり、かつての少年時代のメンバー自身の記憶を回想するかのように、夕暮れを思わせるオレンジ色に染まったり…。田淵がそれまでとは異なって全く動かずにベースとコーラスに徹していることもあり、今となっては実に珍しい、じっくりと浸れるユニゾンのライブの時間である。この辺りから、序盤は慎重気味だった斎藤のボーカルも解き放たれてきたかのようなノビを感じさせるものになっている。こうしたあらゆる要素も含めて、8年前もこのツアーをライブハウスではなくホールで行ったのがよくわかる。
斎藤の言葉を借りるならば、「箱庭ロック・ショー」からは起承転結の結に向かってもいいような流れだ。斎藤が間奏のギターソロで客席の目の前まで歩いて行くというパフォーマンスも含めて、完全にここからクライマックスへ向かっていくという勢いにバンドの演奏も満ちているのだが、まだまだこれは中盤である。
ということを感じさせない、「もうそろそろライブ終わりなんじゃない?」とすら思ってしまうのは、タイトル通りに様々な色の照明が鮮やかにメンバーとステージを照らす「フルカラープログラム」が演奏されたからであり、田淵の走り回ったり飛び跳ねまくったりというはしゃぎっぷりも極まってきているからなのだが、この8年間の間で最もミュージシャンとして成長したのは、空ドラム(空中を叩くような仕草)も含めて、見るたびに手数が増している鈴木だろう。
それは「こんなに前のツアーからやっていたんだっけか」と思える、スティック回しもふんだんに取り入れた、見た目からしても、シンバルなどの金物を細かく速く連打しまくる内容からもアクロバティックさを感じるドラムソロからも感じられることであるが、斎藤と田淵が音を入れたりするあたりは近年のツアーなどとはまた少し違った形である。というか当時のツアーでこのソロがどういうものだったのか、ということを今一度確認するためだけでも映像作品を見返したいところである。
そんなドラムソロからそのままイントロへと至るのは、田淵が思いっきりダッシュしてステージ上のモニターなんかを飛び越え、サビではコーラスしながらもその場で走っているように足が動きまくっている「場違いハミングバード」。今でもライブではよく演奏されている、ユニゾンには欠かせないアンセムと言える曲であるが、それはすでにこの時点で確立されていたことであるということがよくわかる。
とはいえこの流れは何のツアーに来ているのかということすら一瞬忘れてしまうようなものであるが、当時のMCと全く同じ
「踊れますか!」
というセリフを斎藤が言って演奏された、賑やかなホーンのサウンドも同期として取り入れた「like a coffeeのおまじない」からは起承転結の結の部分の連発に突入していく。視覚的にも「CIDER ROAD」の文字のオブジェが照明に照らされて色をカラフルに変えていくのがより一層ライブの雰囲気を楽しいものにしてくれる。決してみんなで歌ったりするような楽しみ方をしてきたバンドではないだけに、まるでコロナ禍であることをこの瞬間だけは忘れてしまうかのような楽しさだ。
その楽しさが爆発するのは「CIDER ROAD」きっての、というよりもユニゾンきってのパーティーソングである「crazy birthday」。間奏のコーラスでは鈴木と田淵に1人ずつ順番に歌わせるというライブならではのそれぞれの歌声がハッキリと聞き取れるようなパフォーマンスもありつつ、斎藤と田淵は密着するようにして演奏しているのが本当に微笑ましい。特別なようでいて、これもまたユニゾンの普通のライブである。
「crazy birthday」の最後は
「お仕舞い」
というフレーズで締められるのだが、まだライブは続くということを、斎藤の
「お仕舞い…じゃない」
という歌詞のアレンジが示すと、「kid, I like quartet」ではドラムのライザーに乗ったり、上手の袖のセットに寄りかかるようにして演奏したり、下手側で独特のステップで踊ったりと、はしゃぎ過ぎた田淵がステージ袖まで行きかけてスタッフに支えられそうになるという場面もあったが、この曲や「場違いハミングバード」「フルカラープログラム」「オリオンをなぞる」「箱庭ロック・ショー」という、「CIDER ROAD」リリース前までの代表曲、ライブ定番曲を詰め込めるだけ詰め込むという内容は、このツアーがある意味ではこの時点のユニゾンの集大成を見せようというものだったことを示していると言っていいだろう。それ以降にここまで詰め込んだライブを記念碑的なタイミングのワンマン以外ではやらなくなったということからも、そうしたライブをやってみて気付いたところもあるのだろう。毎回こうした内容のツアーをやっていたら今のユニゾンのライブのイメージやバンドのスタイルそのものもだいぶ変わっているはずである。
そうして代表曲をこれでもかというくらいに連発してから演奏された「リニアブルーを聴きながら」はステージとともに「CIDER ROAD」のオブジェまでもがタイトルに合わせて青く染まる。それはまるで「CIDER ROAD」という道はリニアブルーが走るためのものであるかのように。
「だから今日を行け、何度でも、メロディ」
という締めのフレーズの音へのこれ以上ないくらいのバシッとしたハマりっぷりも、その直後に鳴らされる斎藤のギターのキレも本当に素晴らしい。音を止めることなく鳴らし続けてきたバンドの今の音が確かに鳴っていた。
観客による本当に大きな、そして長い拍手を全て受け止めるかのようにじっくりと客席を見回しながら、
「ラスト!」
と斎藤が言って演奏されたのは「CIDER ROAD」の締めの曲でもあり、今なおライブのクライマックスを担うことの多い「シャンデリア・ワルツ」。
イントロのリズムに合わせて観客が飛び跳ねる中、アルバムの始まりを鳴らす「to the CIDER ROAD」とともに、この曲が収録されているということが「CIDER ROAD」を名盤だと思える最大の理由なんだよな、と思っていた。
「わからずやには 見えない魔法をかけたよ
ねえ ワルツ・ワルツで」
という、田淵も自分自身で気に入っているという名フレーズっぷりは今も変わらないが、斎藤は
「譲れないものもある」
というフレーズを、他の歌詞とは明らかに違う、思いっきり感情を込めるようにして歌っていた。それはそのフレーズを今1番伝えたいという気持ちの現れであり、それはユニゾンが今の状況の中でも「普通に」ライブをして生きていくという、自分たちの理想像としてのロックバンドの矜持だ。何度もライブで心を震わされてきたこの曲がこの日、このツアーでより一層響いたのは、そうしたバンドの今の感情が感じられたからだ。こうしてその瞬間を見ることができたからには、またすぐに次のツアーでも会えるように。バンドと観客がそんな、大事な約束をしたかのようだった。全てを出し切ったかのように田淵は最後にはステージで大の字になりながらもベースを鳴らしていた。
メンバーがステージから捌けると、一度客電も点いて明るくなるのだが、観客の手拍子に導かれるようにして3人が再び登場すると、
「アンコールは小ライスみたいなもの」
というまたよくわからないような例えで「君はともだち」を演奏する。
「何も知らないやつに君の事決め付けられてたまるか
見えないところで強く生きてる 気づいてるよ」
というサビの歌詞は、こうした情勢の中でもライブに来ている我々観客のことを音で、曲で肯定してくれているかのようで、結の連発に次ぐ連発だった本編終盤のアッパーな流れがあったからこそ、アンコールという一度リセットされた状態で聴くことでより沁みる。曲や歌詞の持つ意味が変わるというのは時代や社会が変わるたびに実感することであるが、バンド自身は全く変わらないユニゾンの音楽、曲も今の状況で我々が聴くことで、受け取り方や聴こえ方はやはり変わってくるのである。
さらにこのアンコールに来てのさらなるパーティーチューン「ライドオンタイム」で田淵はリズムに合わせて足を高く蹴り上げながらベースを弾き、さらには斎藤のギターに近寄っていって勝手にいじったりする。席が遠かったので、具体的に何をどうしていたのかはわからないが、斎藤が思わず演奏中に吹き出してしまっていたということは確かなくらいに面白い光景であった。
「コマが揃う 足も動く それだけで準備オッケーじゃん」
と歌詞にある通り、本編最後に倒れ込んでいたとは思えないくらいに田淵の足はここへ来てなおも動いていた。
8年前は出来ていたことを、今でも変わらずに、いや、あの当時よりもさらに高いレベルでできるようになっている。加齢を言い訳にしたくなってしまうような年齢でもあるけれど、ユニゾンの3人はそうしたところを全く感じさせることはない。むしろ技術や経験だけでなく、体力も進化しているような。紛れもなく同年代の身として、ライブを見ていてこんなにも勇気づけられることはそうそうない。まだまだこういうライブができる年齢であり、そうしたライブを観ていられる年齢だ。
そして本当にラストとして演奏されたのは、初期の頃からこの位置を担ってきた曲である「ガリレオのショーケース」。そうしたところもやはりこのツアーがバンドにおけるその時点での集大成だったことを感じさせるが、斎藤と田淵は並んでステージ前まで出てきて演奏する中、鈴木はほぼ丸々一曲立ち上がってドラムを叩いていたかと思ったら、コートを脱いで(その間にも立ったままバスドラは踏んでリズムをキープしている)それを頭に被り、視界が見えなくなった状態でスタンディングドラムを続ける。当時はやっていなかった、でも今ならばできるパフォーマンス。そこには8年前と全く同じセトリのライブをやっても、全く違うライブになるという、全てのライブにおいてそう言えるような活動をしてきたユニゾンというバンドの意思が詰まっているように感じられた。鈴木は曲中に頭上に投げてキャッチ出来ずに落としたスティックを去り際に再び頭上に投げ、今度は見事にキャッチしてステージを去っていった。
ユニゾンのライブにおいて観客が声を出せないというのは決してマイナスではない。一緒に歌ったり、観客に歌わせるようなことをするようなバンドではないから。でもこの状況下でもこうしてツアーを続けてくれて、こんなに素晴らしいライブを見せてくれる。そんなバンドに直接感謝の言葉をその場で言うことが出来たらな、とは思う。
「このツアーが終わったら新しいアルバムのツアーもやるから。できる限り普通にライブをやっていきたい」
と斎藤は言っていたが、その「普通」が少しでもコロナ禍になる前の「普通」の形に早く近づくことを願っている。そうすれば、バンドに直接思いを伝えることができるから。
運動していないと体力が落ちるし、練習しないと何事もどんどん出来なくなっていく。でも毎日走っていれば長い距離を走れるようになったり、毎日練習していれば弾けなかった曲を弾けるようになる瞬間が必ず来る。そうして続けることで人間は成長、進化していく。
それはライブもそうだろう。今年に入ってから、コロナ禍になって初めてライブをやったバンドのメンバーが
「初めてライブをやった時みたいに緊張した」
と言っていた。それはそれで忘れられない、今までとは全く違う記念すべきライブになるけれど、やはりライブはやらない期間が長くなると声が出なくなったり、演奏にキレがなくなったりする。バンド自体が鈍っていく。ただ家で楽器を弾いたり、無観客で配信をやっても目の前に観客がいる中で演奏するのとは全く違う力を使うことになるはずだ。
このセトリだから斎藤も
「ライブの次の日は必ず筋肉痛になる(笑)」
と言っていたが、それでもこの流れをやり切る、最高のものを見せてくれる。それはいち早くこの状況でのライブのやり方を見つけて、こうしてライブを続けてきたユニゾンだからこそできることだろう。
またライブが中止や延期、無観客配信になることが増えてきた。それはその人なりの考えた結果であり、どれが正解であるとも間違いであるとも言えない。でもそんな中でもユニゾンはこうして「ライブを続けてきたバンド」としての強さを見せてくれる。その姿を見ていると、2〜3ヶ月ごとに新しいツアーをやっているからその都度会えて、次のツアーでもこうやって会えるように、生きていないと、健康でいないといけないと思う。ライブに行くことによって確かに感染するリスクは上がるのかもしれない。でもライブにこうして行き続けられるように感染対策をして生活していかないといけない、ともライブに来ると改めて思う。そのために、明日からも、今日を行け、何度でも、メロディ。
1.to the CIDER ROAD
2.ため息 shooting the MOON
3.cody beats
4.ラブソングは突然に 〜what is the name of that mystery?〜
5.セレナーデが止まらない
6.Miss.サンディ
7.カウンターアイデンティティ
8.オリオンをなぞる
9.光のどけき春の日に
10.いつかの少年
11.クロスハート1号線 (advantage in a long time)
12.箱庭ロック・ショー
13.フルカラープログラム
鈴木貴雄ドラムソロ
14.場違いハミングバード
15.like a coffeeのおまじない
16.crazy birthday
17.kid, I like quartet
18.リニアブルーを聴きながら
19.シャンデリア・ワルツ
encore
20.君はともだち
21.ライドオンタイム
22.ガリレオのショーケース
文 ソノダマン