/ 2023/12/28
先行シングルとしてもアニメタイアップの曲が数曲リリースされていたが、同じアニメのタイアップとは思えないくらいに振れ幅が強い「カオスが極まる」と「Numbness like a ginger」が物語るように、UNISON SQUARE GARDENはアルバムの全容をちゃんと聴くまではどんな内容なのかわからないバンドである。
しかしそこはやはり絶妙のバランス感を持ってバンドの舵取りをする田淵智也の戦略通りに、今作「Ninth Peel」もまた実にユニゾンらしいアルバムとなっているというのは新しかったり意外な要素も取り入れながらも、あくまでも今まで聴いてきたファンたちが安心するようにという配慮によるところだろう。実際に「恋する惑星」のポップさも「ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ」の爆裂っぷりも新しくもありながらもファンが両手を挙げて快哉できるユニゾンらしさ。100万枚売れたり、レコード大賞を取るようなアルバムは敢えて作らないけれど、だからこそこれからもずっとこうしてユニゾンらしいアルバムを作り続けてくれる確信を得られる作品。
関連記事
SUCK MY WORLD THE ORAL CIGARETTES
かっこいいバンドであるということはデビューミニアルバムの「オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証」リリース時からわかっていたが、ことフルアルバムとなるとこれまでどこか物足りないような印象をTHE ORA …続きを見る
Rest In Punk HEY-SMITH
自分は忖度というものができない人間である。だからいくらYouTubeの番組に呼んでもらって、メンバーの方々と知り合いと言えるような存在になっても平気でフェスの時にHEY-SMITHと被っている他のバン …続きを見る
ぐされ ずっと真夜中でいいのに。
先行配信曲やEPに収録されていた曲だけでも「正しくなれない」「お勉強しといてよ」「勘ぐれい」「暗く黒く」「MILABO」「低血ボルト」と凄まじいまでのキラーチューンが揃った、ずっと真夜中でいいのに。の …続きを見る