/ 2026/02/05
上のオーラルもいろんなことがあったが、大きな喪失を経験してから初のアルバムとなったのがsumika「Vermillion’s」である。いろんな場所から求められる存在になっただけにタイアップ曲も多いが、そうした曲たちを一つの作品にまとめ上げることができるのはさすがsumikaというか、毎作本当に安心して聴けるような安定感は現在のバンドシーンの中でも随一と言っていいだろう。その中にも「リビドー」や「VINCENT」という従来のsumikaらしさというイメージを更新する曲が生まれているのが頼もしいし、「シリウス」からの小川貴之作曲3連発は彼も体調不良で休養した時期があったとはいえ、「シリウス」の歌唱においては片岡健太が体調不良で不在時にsumikaのボーカリストとしてバンドを牽引してきた経験が生きているというくらいに素晴らしい歌唱を見せてくれる。ライブでも小川歌唱の比率が増えているが、予期せぬことがたくさんあったからこそ、バンドはより強く逞しくなった。何度も止まったり終わってもおかしくないくらいの壁を乗り越えてきたから。起きて欲しくないことばかりだったけれど、それを超えてきたからこその今のsumikaの強さを感じさせてくれる1枚である。
関連記事
サンボマスター究極トリビュート ラブ フロム ナカマ サンボマスター
2016年の銀杏BOYZの「きれいなひとりぼっちたち」もそうだったが、トリビュートアルバムをこうしたランキングに入れるのはやや反則かもしれない。それはある意味ではベストアルバム的な選曲になるのが当たり …続きを見る
夜にしがみついて、朝で溶かして クリープハイプ
こんなにも歌詞カードを見ながら聴きたいと思うアルバムは今年他にない。何と発音しているのかはハッキリとわかるのだが、そこにどんな漢字が当てられているのか、それによってどんな意味を持った文章になっているの …続きを見る
LOST CORNER 米津玄師
某音楽雑誌では年間ベストディスク1位を獲得したのがこの米津玄師「LOST CORNER」である。タイアップとして耳馴染みがある曲も多いだけにそうした大ヒットシングル曲をまとめたプレイリスト的なアルバム …続きを見る
WILD BUNNY BLUES / 野うさぎのブルース a flood of circle
去年のこのランキングの1位もa flood of circleの「花降る空に不滅の歌を」。この数年はリリースされるたびに1位に選出しているが、それはこのバンドが短いスパンでアルバムをリリースし続けてき …続きを見る
From DROPOUT 秋山黄色
昨年、5曲しか入っていないミニアルバムながらもこの企画で「Hello my shoes」を3位に選出し、そこで「このクオリティでフルアルバムから年間ベスト、MVPクラス」と書いたくらいに秋山黄色の登場 …続きを見る