/ 2014/09/28
希望に満ち溢れ、生のエネルギーに満ち溢れた力強いメッセージ。
間違いなくアジカンの最高傑作かつ集大成。震災がなければこの作品を最後に彼らは解散していたという。
しかし、それほどまでに悪化していた関係は楽曲から読み取ることは困難だ。
民間人初の宇宙飛行士である元TBS記者の秋山豊寛さんは、宇宙から地球を見たときに「お金や権力や名声などと云ったものが、あまりにもちっぽけで、そういったものに興味が湧かなくなった」そうだ。
宇宙から帰還した秋山さんはTBSを退職して田舎に移り住み農業に従事する。
アジカンのバンド内関係もそういうものだったのだろうなと思う。
地球から空を見ているだけでは気づかないこと。
下から見上げているだけでは気づかないこと。
太陽がある当たり前の世界。
太陽がなくなってから初めて気づくもの。
3.11以降、ものづくりをする人たちには心の片隅に東日本大震災が少なからず存在しているし、コロナ以降にはコロナウイルスに対する意識が少なからず存在している。
音楽のことだけを考えて作られたアルバムだなんて、今となってはなんて贅沢な作品なんだと思う。
そしてアジカンに関しては、この作品までは「バンドの終わり」というものがどこかにあったが、この作品以降は「人生の終わり」についての要素がどこかにあるように思う。
たぶん今ではもう作れないアルバム。
関連記事
lost decade tofubeats
2010年代でもっとも多くの人に影響を与えた楽曲は“水星”だと思う。
DAOKO、ラブリーサマーちゃん、メトロミュー、鈴木京香は“水星”のカバー音源をリリースしている。
音源としてリリースされてい …続きを見る
ONE MORE SHABON 秋山黄色
CDを買ってきて最初に再生した時に真っ先に抱いた感想は「なんてノリにくい、複雑なリズムの曲とアルバムなんだ」ということ。こちらが乗ろうとしている通りのリズムで全然ドラムが鳴ってこない。だから聴いていて …続きを見る
aurora arc BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENというアーティストはもともと、年に1枚しかシングルを出さなかったり、1曲の詩を書きあげるのに1年かかったり、非常に筆の遅いアーティストなんです。アルバムを作る時もそうで、 …続きを見る
But wait. Cats? [ALEXANDROS]
そもそもがコロナ禍以降のロックシーンを代表するアンセムである「閃光」と「Rock The World」が収録されているということからして名盤確定なアルバムであり、サトヤス勇退からのリアドが正式メンバー …続きを見る