/ 2014/10/23
サカナクションのやりたかったこととリスナーが聞きたかったものが最高の形で結実したアルバム。
このアルバムはバランスのアルバム。
先述の「サカナクションのやりたかったこととリスナーが聞きたかったもの」をはじめ、
アッパーになりすぎないクラブミュージック、曲の流れ、感情の起伏、その他もろもろすべてのバランス。
日々の生活にこのアルバムが溶け込んでいてもなんら違和感がない。ダマがない。
アンビエントではないのに、確かにクラブミュージックなのに、心も高揚するのに、アンビエントのよう。
ライブのような非日常的なアッパーな空間でもないし、葬式のような暗さもない。
本編最後が“朝の歌”という希望で終わっているのもいい。
正方形のように完璧な物体を「完璧」以外の言葉でたたえようがないように、
正方形のように完璧なこのアルバムを「完璧」以外の言葉でたたえようがない。
関連記事
フィードバックファイル2 ASIAN KUNG-FU GENERATION
アジカンのカップリング集第二弾。
シングルカップリングの他、最新シングル曲、未発表音源2曲、コンピレーションアルバム収録曲5曲、ライブ音源2曲を収録。
『フィードバックファイル(1)』よりバツグン …続きを見る
PANDORA go!go!vanillas
go!go!vanillasの歴史はサウンドの広がりの歴史だと思っている。ロックンロールバンドとしてシーンに登場しながらも、世界中のありとあらゆる音楽を聴き、オフにはレコード屋に行って古今東西のレコー …続きを見る
Snuff Said Snuff
90年代初頭(と言うか正確には89年だけど)のアシッドハウス全盛期でパンクが一番どん底だった時代に突如として現れたイギリス産3ピースハードコアバンドSnuff。その後メロコアと呼ばれるジャンルの基礎を …続きを見る
続 B面画報 Plastic Tree
いわゆるカップリング曲、レコード時代はB面曲と言われていた曲が良いアーティストが好きだ。Oasis「The Masterplan」やチャットモンチー「表情」など、そうしたアーティストのカップリング曲を …続きを見る
NEW! the telephones
再生して1曲目「Here We Go!」が流れ出した瞬間、ここから新しいthe telephonesが始まっていくんだなという確信に満たされる。活動休止前の「Bye Bye Hello」以来、実に5年 …続きを見る