/ 2016/11/23
今までのRADWIMPSとはまったくの別物です。別バンドです。恋愛を歌うでも、人間世界の陰惨さを描くでもなく、ただ「光」を歌っている。野田洋次郎の内面に潜んでいた化け物や衝動を歌にしていたような今までのアルバムとはまったく別のエネルギー源から作られていて、それがこのアルバムを光たらしめている。今までは「どういう発想をしたらこんな歌詞が生まれるんだろう」「どうしてこんな演奏ができるんだろう」という、技術面に目が行きがちだったのが、「どうしてこんなに開かれているんだろう」と、内面の変化に目が行く。このアルバムをひとことでいうなら、ポップ。光。RADWIMPSというドキュメンタリーを追いかけるうえで、最も重要な作品。そして歌詞カードの最後に「山口智史」の名前を見つけて涙。
関連記事
⊿(トライアングル) perfume
テクノポップここに極まる! 前作はアイドルのperfumeをテクノで固めたアルバムだったのに対し、今作はアーティストperfumeをテクノで固めたイメージ。印象を一気に飛躍させた素晴らしい作品。このア …続きを見る
COSMIC EXPLORER perfume
序盤を聞いたときには「大丈夫!?」と思ってしまいました。Perfumeのアルバムではなくて、中田ヤスタカのアルバムを買ったような気がしたから。でも後半に行くにしたがって、Perfumeのアルバムになっ …続きを見る