/ 2020/05/31
先日、SUPER BEAVERがインディーズからメジャーに復帰するというニュースが話題になった。SUPER BEAVERのように長い年月を経たわけではないし、かつてと同じレーベルというわけでもないが、もう1組インディーズからメジャーに復帰したバンドがいる。それがWiennersである。
基本的に音楽性自体はこれまでと変わらない。それはそうである。メンバーが変わった時ですら大胆に音楽性を変えることはなく、ポップでファストでダンサブルなパンクという軸はぶれることなく続いてきたバンドなのだから。しかしながらメジャー復帰作というのは精神的に期するものというか、でんぱ組.incの代表曲を作ってきた人のバンドというイメージでは絶対に終わらないという意気込みも潜在的にあったのであろう。ポップでファストでダンサブルなパンクというすべての要素が過去最高レベルにどの曲においてもメーターを振り切っている。
そんな最新作が最高傑作というバンドとしての理想を当たり前のように体現しているこのアルバムにおいてただ一つの弱点は、このいつまたライブハウスでライブができるのかわからない今の状況において、どうしたってライブハウスでこの曲たちを聞きたくなってしまうということである。
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