/ 2023/06/16
収録曲10曲、収録時間約35分。その再生したらあっという間に終わってしまうという駆け抜けっぷりには9mmの金字塔的なアルバムである「Revolutionary」を彷彿とさせた人もたくさんいるんじゃないだろうか。(「Revolutionary」も10曲、約33分)
そしてそのスピードこそが9mmのアルバムたちを名盤たらしめていたことがわかるアルバムでもあるのだが、決して速い曲や激しい曲ばかりが並んでいるアルバムというわけでもない。むしろ目立つのは先行リリースされた「泡沫」のような歌を軸にしたミドルテンポの曲だ。そこに乗るメッセージも含めて、このアルバムは滝善充の腕の不調によるライブ一時離脱をはじめとして、順風満帆ではないどころか危機を何度も乗り越えてきた9mmが今「Revolutionary」のような金字塔を作るとこうなるということを示している。でもやっぱり落ち着いたり年相応の形態に変わっていったり…ということはなく、今でも爆裂メタルサウンドも鳴らしまくっているというのがこれからも9mmが続いていくということを示している。この数年の綱渡り的な活動をタイトルにしたかのようなアルバムであるが、その綱は切れることが全くないかのように太く、固い。
関連記事
Harvest 04 Limited Sazabys
もうリリースから4年も経った前作アルバム「SOIL」を聴いたときに腹が決まったというか、意思が統一されたアルバムだなと思った。それまではあらゆる音楽からの影響をフォーリミとして鳴らしていたのが、フォー …続きを見る
おいしいパスタがあると聞いて あいみょん
前々作『青春のエキサイトメント』は自分の中の「売れたい」だとか「知ってほしい」という貪欲さが表れたアルバム、前作『瞬間的シックスセンス』はブレイクスルーのギラギラ感が表れたアルバムという感じで、人間の …続きを見る
demonstration サカナクション, ダッチマン
サカナクションの前身バンド・ダッチマンが2001年に発売したアルバムです。サカナクション結成の4年前ですね。
“セントレイ”、“アルクアラウンド”、“アイデンティティ”のもとになった曲や“セプテンバ …続きを見る
So kakkoii 宇宙 小沢健二
2010年代の後半って、コーネリアスだったり、岡村靖幸だったり、寡作なアーティストが久しぶりにアルバムを出したりして。そんななかに小沢健二ですよ。皆さん共通して、この時代にアルバムを出すべきだ! と感 …続きを見る