/ 2023/12/28
それこそ「いけしゃあしゃあ」という単語を曲のテーマにし、それをこんなにもキャッチーに響かせることができるというあたりにキュウソネコカミにしかできない発想とそれを形にする能力に改めて感嘆せざるを得ない最新アルバム。
しかしなんと言っても今作の最大の聞きどころはやはりタイトル曲「私飽きぬ私」だろう。メンバーも多大なる影響を受けているであろうGOING STEADY「童貞ソー・ヤング」を彷彿とさせるリフによるイントロから始まる、今のキュウソが鳴らす青春パンクと言っていいこの曲は、今年も本当にいろんな出来事が降り掛かってきたキュウソが歌うからこそ至上の説得力を持つ曲だ。「不安だ 不安だ 不安なんす」と思ってしまうことがあるからこそそう叫びながらも、ステージの上では楽しいキュウソらしさを損なうことは絶対にない。そこにこそキュウソがキュウソたる矜持を感じさせるし、2024年以降は一点の曇りもなくこの曲をみんなで歌えるようになって欲しいと思っている。
関連記事
FIZZY POP SYNDROME 秋山黄色
昨年の1stフルアルバム「From DROPOUT」は衝撃的な大名盤だった。昨年のこの企画で2位に挙げ、おそらく再生数では2020年で1番のアルバムだった。
そんな完璧な1stの後に早くも届いた秋山 …続きを見る
Attitude Mrs. GREEN APPLE
先行配信された「インフェルノ」を聴いた時に「これは!?」と思った。メジャーデビュー以降は明確な意識を持って自分たちのサウンドを変化させてきたMrs. GREEN APPLEがまるでメジャーデビュー期や …続きを見る
君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命 銀杏BOYZ
*『DOOR』と『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』は、僕の中では2枚組のファーストアルバムである。よって、この2枚には同じレビューが掲載されているが、そういう意図であることを理解いただけたら嬉しい。 …続きを見る
未だ見ぬ明日に ASIAN KUNG-FU GENERATION
前作『ワールドワールドワールド』から溢れた曲を詰め込んだというミニアルバム。
いい曲ばかりだけど、ベストアルバムはマスターピースにはならないんだな。
例えば …続きを見る