/ 2023/12/28
近年の「毎月以上のペースで新曲が出ている」というハイペースなリリースっぷりによって「果たして次にアルバムという形で着地できるのか?」とも思っていたVaundyのアルバムは既発曲をボーナスディスク的なDISC2にまとめ、 DISC1は全て新曲という驚異の35曲、トータル2時間を超える超大作に。
なので通して聴くにはそれ相応の時間と準備が必要なアルバムでもあるのだが、「replica」というタイトルとDavid BowieからNirvana、Oasisなどの偉人たちのサウンドを参照したことによって、デビュー時同様、いやそれ以上に一部からとやかく言われている感のあるアルバムでもある。かくいう自分も最初は「この人は本物なのだろうか?」とも思っていたのであるが、初めてライブを観て歌唱を聴いた時にそんなことを思っていた自分がバカらしく思えてしまった。それくらいにVaundyはこの人の歌声があるからこそ表現できるというよりこの歌声がないと表現できない音楽を作っている。だからこそこのアルバムの曲たちもライブで聴いた時には「replica」という単語の意味合いが変わるくらいにVaundyにしか作り、鳴らし得ない作品だと思えるはず。
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