/ 2026/02/05
上のオーラルもいろんなことがあったが、大きな喪失を経験してから初のアルバムとなったのがsumika「Vermillion’s」である。いろんな場所から求められる存在になっただけにタイアップ曲も多いが、そうした曲たちを一つの作品にまとめ上げることができるのはさすがsumikaというか、毎作本当に安心して聴けるような安定感は現在のバンドシーンの中でも随一と言っていいだろう。その中にも「リビドー」や「VINCENT」という従来のsumikaらしさというイメージを更新する曲が生まれているのが頼もしいし、「シリウス」からの小川貴之作曲3連発は彼も体調不良で休養した時期があったとはいえ、「シリウス」の歌唱においては片岡健太が体調不良で不在時にsumikaのボーカリストとしてバンドを牽引してきた経験が生きているというくらいに素晴らしい歌唱を見せてくれる。ライブでも小川歌唱の比率が増えているが、予期せぬことがたくさんあったからこそ、バンドはより強く逞しくなった。何度も止まったり終わってもおかしくないくらいの壁を乗り越えてきたから。起きて欲しくないことばかりだったけれど、それを超えてきたからこその今のsumikaの強さを感じさせてくれる1枚である。
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