/ 2014/09/28
『ファンクラブ』とはまた違う、日本全体を包んでいたあの暗さがつきまとっている。
この暗さは諦めの暗さだ。
無責任に応援することもできないし、明日は明るいなんて言えるはずもない。
いいことがある保証もないし、そもそも人は神様じゃない。
ふと、さとり世代ってこういうマインドなのかなあって思った。
自分ではどうすることもできない境遇に、なににも期待しない。
期待すると自分が傷つくだけだから。
さとり世代という言葉は2013年に流行語大賞にノミネートされた。このアルバムの発売は2012年。
うん、さとり世代のアルバムだ。
関連記事
NERDS GONE WILD DEEGEEDOILS
日本では北方領土と毒殺とプーチンの筋肉のイメージしかない(そんなことない)ロシアで産まれたパンクバンドDEEGEEDOILSの6曲入りミニアルバム。普通に聴いたらUSのバンドと思ってしまうラモーン系の …続きを見る
Attitude Mrs. GREEN APPLE
先行配信された「インフェルノ」を聴いた時に「これは!?」と思った。メジャーデビュー以降は明確な意識を持って自分たちのサウンドを変化させてきたMrs. GREEN APPLEがまるでメジャーデビュー期や …続きを見る
続 B面画報 Plastic Tree
いわゆるカップリング曲、レコード時代はB面曲と言われていた曲が良いアーティストが好きだ。Oasis「The Masterplan」やチャットモンチー「表情」など、そうしたアーティストのカップリング曲を …続きを見る
SUCK MY WORLD THE ORAL CIGARETTES
かっこいいバンドであるということはデビューミニアルバムの「オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証」リリース時からわかっていたが、ことフルアルバムとなるとこれまでどこか物足りないような印象をTHE ORA …続きを見る
aurora arc BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENというアーティストはもともと、年に1枚しかシングルを出さなかったり、1曲の詩を書きあげるのに1年かかったり、非常に筆の遅いアーティストなんです。アルバムを作る時もそうで、 …続きを見る