/ 2014/10/25
高円寺の怪しげな雑居ビルをCDという形態にするとしたら、こういったアルバムが生まれるのだと思う。わけのわからないドラッグムービーのようなPVも、小林克也の曲紹介も、ボーカルが何人いるのか分からない構成も、すべてが混沌としていて、芸大の部室みたいで、天才たちの本気の遊びを見せられている気分。受け手側は「本気の遊び」だと思っているけど、作り手側にしてみれば朝飯前なのかもしれない。そういった底知れなさがある。中でも「トゥナイト、トゥナイト」はJ-popの最高傑作とよべる素晴らしい曲。キンキンに鳴る音が心地いい。2013年ベストソングは「トゥナイト、トゥナイト」!
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