/ 2019/06/17
昨今のブームもあり、このバンドといえば『オペラ座の夜』であり『ボヘミアンラプソディ』となる向きが多いが、彼らには所謂駄作と呼ばれるアルバムが1つも無いと言っていい。賛否分かれるであろう80年代の作品たちも、様々な問題と戦った結果であり、そんなことを抜きにしても未だ感銘をうけるものばかりだ。
そしてこのアルバム。
ジャケットの色合いもあり、ややダークかつ地味な印象で語られることも多い作品だが、特に初めて聴くオリジナルアルバムとしては圧倒的にオススメしたい一枚である。
彼らのアルバムはどれも多彩だが、この作品はすべての曲が別の方向を向き、かつ高い次元で輝いている。一曲一曲が足りないパーツを補うかのように一枚の作品を構成している。
五角形のパラメータで表すならば西武時代の松井稼頭央のごときバランスの良さ。
アタマのTie your mother downのハードロックバンドとしてのインパクトと、Long Awayの美しさやスケールの大きさ、Somebody to Loveのゴスペル的なダイナミズムや、懐かしのラヴァーボーイのPOPSとしての完成度、teo toriatteの繊細さなど、これ程まで異なる向きの曲が並ぶがどこか統一感を感じるのは、その楽曲の持つクオリティの高さだけによるものだけではなく、四人が持つまさに「Magic」の賜物なのであろう。
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