/ 2019/11/12
2015年、あいみょんが初めて世に出したCD。先に2ndミニアルバム『憎まれっ子世に憚る』がピンとこないな、ってレビューを書いてから本作『tamago』を聴いてるんだけど、全然違うやん! めっちゃ自由でのびのび歌ってるやん! すごくいい! 『憎まれっ子世に憚る』のときはできることややれること、周りの人間も増えたが故の窮屈さみたいなものがあって、あいみょん自身にあるものをうまく放出できていなかったんだろうなあとおもいました。こちらの方が表現も引き出しものびのびしていて、あいみょんの本質がよく表れているというのはのちの作品を見ても明らかなわけで。うん、こっちのあいみょんなら見つけられた。
関連記事
おいしいパスタがあると聞いて あいみょん
前々作『青春のエキサイトメント』は自分の中の「売れたい」だとか「知ってほしい」という貪欲さが表れたアルバム、前作『瞬間的シックスセンス』はブレイクスルーのギラギラ感が表れたアルバムという感じで、人間の …続きを見る
正しい偽りからの起床 ずっと真夜中でいいのに。
いくら音楽が好きでも、年を取ると新しい音楽に触れようという積極性が薄れてしまうもので、積んでいる新譜の山に後ろめたい思いをしながら昔の名盤を何度も聴いてしまう現象、あると思います。音楽だけじゃなくてゲ …続きを見る
ファンクラブ ASIAN KUNG-FU GENERATION
今までのポップなアルバムとは一転。内向的で陰鬱な雰囲気に面食らうと思う。しかし、聞けば聞くほどにただ内向的なだけではないことがわかっていく。
私もこのアルバムの真の良さが理解でき …続きを見る
ランドマーク ASIAN KUNG-FU GENERATION
『ファンクラブ』とはまた違う、日本全体を包んでいたあの暗さがつきまとっている。
この暗さは諦めの暗さだ。
無責任に応援することもできないし、明日は明るいなんて言えるはずもない。
いいことがある保 …続きを見る
2+0+2+1+3+1+1= 10 years 10 songs RADWIMPS
RADWIMPSが毎年3月11日に発表している楽曲を集めたアルバム。3月11日というのはもちろん、東日本大震災。
東日本大震災からちょうど10年が経った。僕は、2011年と2012年の夏に石巻と女川 …続きを見る