/ 2022/04/07
春フェスなどでもライブで演奏していた、インタビューではTAKUYA∞が
「やるたびに歌詞が変わるから、どの段階で録音するべきか」
と語っていた「EN」が再生すると1曲目に流れ始めてきて、「そう来るか!」と思った、UVERworldの11枚目のアルバム。
その「EN」はライブ録音かと思うくらいに生々しいTAKUYA∞のボーカルが収められているが、かと思えばトラップを取り入れた、前作「UNSER」の延長線上のサウンドの曲やコラボレーションもあったりと、このコロナ禍になったことでバンドが向かおうとした方向が変化したりというTAKUYA∞や混沌さがそのまま作品になっている。UVERworldほど何があっても動じない、変わることがない精神力を持っていると思っていたバンドですら、コロナによってどんなサウンドを鳴らすべきか、どんなことを歌うべきか翻弄されていたことがよくわかるという意味では、UVERworldにとってのコロナ禍になる直前から今に至るまでのドキュメント的なアルバムと言えるのかもしれない。
関連記事
CHATFIELD HOLIDAY The MAYBELLINES
コロラドはデンバーの男女混合バンド。ジャケからも分かるようにどインディーです。
緩くて素朴でポップでローファイチックで…完全にB級ポップマニア向けですが、全体的にキーボードの音色が強めなのでヘロヘロ …続きを見る
Life Is a D.A.N.C.E. the telephones
再始動後も傑作アルバムを連発してきたthe telephonesだが、ある意味ではこのアルバムこそが最大の再始動アルバムと言えるだろう。メンバー脱退によって3人体制になり、バンドの形もサウンドも大きく …続きを見る
少年キッズボウイ 1 少年キッズボウイ
このアルバムの収録曲6曲(CD版のボーナストラックを入れると7曲)のうち、5曲は既発曲。もう1曲の「イン・ザ・シティ」もライブでは何回も聴いている。そういう意味ではまっさらな新曲というのは入ってないし …続きを見る
THE UNHEAVENLY CREATUERS Coheed and Cambria
プログレッシヴかつエモーショナル、ハードなサウンドとキャッチーなメロディの絶妙なバランス感が世界中のコアなファンを熱狂させてきたコヒード・アンド・カンブリア。本作は、前作より約3年ぶり、通算9作目のオ …続きを見る
ANDYSHANTY andymori
『愛してやまない音楽を』が2013年のライブを中心にセレクトされているのに対し、こちらは2011年のライブテイクを中心にセレクト。もちろんそれぞれにそれぞれの魅力があって、でも変わらずにandymor …続きを見る