/ 2022/04/07
春フェスなどでもライブで演奏していた、インタビューではTAKUYA∞が
「やるたびに歌詞が変わるから、どの段階で録音するべきか」
と語っていた「EN」が再生すると1曲目に流れ始めてきて、「そう来るか!」と思った、UVERworldの11枚目のアルバム。
その「EN」はライブ録音かと思うくらいに生々しいTAKUYA∞のボーカルが収められているが、かと思えばトラップを取り入れた、前作「UNSER」の延長線上のサウンドの曲やコラボレーションもあったりと、このコロナ禍になったことでバンドが向かおうとした方向が変化したりというTAKUYA∞や混沌さがそのまま作品になっている。UVERworldほど何があっても動じない、変わることがない精神力を持っていると思っていたバンドですら、コロナによってどんなサウンドを鳴らすべきか、どんなことを歌うべきか翻弄されていたことがよくわかるという意味では、UVERworldにとってのコロナ禍になる直前から今に至るまでのドキュメント的なアルバムと言えるのかもしれない。
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