/ 2025/03/11
再生した瞬間の「STARDUST」での「え!?めちゃくちゃギター鳴りまくってるじゃん!」という驚きは現代において敢えて90〜00年代の下北系ギターロックと言ってもいいサウンドを選んでいた「ワンス・アポン・ア・リバイバル」(「リバイバル」という単語が入ってるのがそれを示しているが、個人的にはSUPERCAR「スリーアウトチェンジ」を思い出す)以降はそのサウンドにとどまるというよりもむしろ、WurtSがその音楽性をあらゆる方向に拡張した曲をリリースしてきたからである。
しかしながらその再生した瞬間から自分がこのアルバムに対して抱いたのは「ロックだな」というものだった。インタビューでも当初のアルバムの想定からはかなり内容が変わったことを口にしていたが、実際にその音楽的な広がりを示してきた先行配信シングルたちが全く収録されていないというのもこのアルバムから感じるロックさの要素の一つだろうし、何よりもギター、ベース、ドラム(とうさぎDJ)という形態でライブをやりまくってきた結果として今WurtSが選んだのがこのギターロックサウンドだということだと言っていいだろう。もはやデビュー時の「研究者」ではなく、ただただ「ロックスター」になったWurtSがこのアルバムにはいる。
関連記事
ANTENNA Mrs. GREEN APPLE
2014年に「Progressive」がリリースされた時に新代田FEVERにリリース記念主催イベントを観に行った。まだほとんどのメンバーが10代であり、表情には幼さを残しながらも、その楽曲とライブの完 …続きを見る
Mother’s Milk Red Hot Chili Peppers
レッチリ四枚目。このアルバムでその後のレッチリの屋台骨をがっちり支えるドラムのチャド・スミスと、その後のレッチリを引っかき回すギターのジョン・フルシアンテが加入。演奏テクニックと楽曲のクオリティはどん …続きを見る
2020 a flood of circle
19位に選出した、佐々木亮介と青木テツによるSATETSUのアルバムは明確に「対コロナ」を意識したアルバムであるということを書いた。タイトルだけ見たらそれ以上に対コロナを意識したように見える本隊のa …続きを見る
BLAST OFF! THE BAWDIES
ビックリするくらいにコロナ禍の影響を感じさせないアルバムだ。それはそうなる前にすでに制作が始まっていたということもあるだろうけれど、それ以上にどんなことがあろうが、どんな世の中だろうがTHE BAWD …続きを見る
demonstration サカナクション, ダッチマン
サカナクションの前身バンド・ダッチマンが2001年に発売したアルバムです。サカナクション結成の4年前ですね。
“セントレイ”、“アルクアラウンド”、“アイデンティティ”のもとになった曲や“セプテンバ …続きを見る