/ 2022/04/07
tetoにとって2021年は激動の年だった。それは言うまでもなく、山崎陸と福田裕介の脱退というバンドの存続すら危ぶまれる出来事があったからであるが、とはいえtetoの刹那的な衝動を炸裂させるというスタイルは確かにずっとこのまま変わらずに、というタイプのバンドのものではなかった。
小池貞利は脱退報告時に
「幼なじみでもないし、同級生でもない。25歳で始めたバンドだし、思想も哲学も全く違う。押されたら崩れそうな縄の上をギリギリのバランスで渡ってきた4人だった」
と言っていたが、その4人で作った最後の作品はそんな感傷を感じさせないくらいに(作っている時は脱退が決まっていないから当然だが)tetoでしかないものになっているが、その作品の曲やこれまでのtetoの曲を、今のライブではこれまでの活動で出会ってきた盟友たちの力を借りて鳴らしている。そこから感じるのは変わらないtetoらしさ。それはすでにこのアルバムリリース後に小池が弾き語りで演奏している新曲もそうなるはずだ。
「居場所が無い訳では無くて
ただ居場所がわからない
目を閉じ胸を押さえ耳を塞ぐ
どこにも出掛けられず」
(「遊泳地」)
そんな思いをしてきた人の居場所が確かにここにあることを感じさせてくれるアルバム。
関連記事
ANDYSHANTY andymori
『愛してやまない音楽を』が2013年のライブを中心にセレクトされているのに対し、こちらは2011年のライブテイクを中心にセレクト。もちろんそれぞれにそれぞれの魅力があって、でも変わらずにandymor …続きを見る
FOREVER DAZE RADWIMPS
何かとRADWIMPSのファンとしては心中穏やかではいられない1年だったが、そんな中でもRADWIMPSはコロナ禍になったことを受けた楽曲を精力的にリリースしてきた。その中にはミュージックステーション …続きを見る
SINGER’S HIGH シンガーズハイ
メンバーの見た目の派手さや「Kid」などの挑発的とも取れるような歌詞の内容からしても、どこか誠実ではなさそうにも見えてしまうシンガーズハイはしかし、自分が初めてライブを観た時に内山ショートが
「僕は …続きを見る
Come on!!! the telephones
活動休止から復活しての前作「NEW!」も新たなthe telephonesの始まりを告げるような素晴らしかった作品だったが、今回の復活してからの2作目となる「Come On!!!」もやはり素晴らしい作 …続きを見る
Bee side Sea side ~B-side Collection Album~ UNISON SQUARE GARDEN
近年、アーティストが周年イヤーを迎えるとほぼ確実にベスト的なアルバムがリリースされる。今年結成15周年のUNISON SQUARE GARDENも例に漏れず記念アイテムがリリースされたが、かつての企画 …続きを見る