/ 2014/09/26
今までのポップなアルバムとは一転。内向的で陰鬱な雰囲気に面食らうと思う。しかし、聞けば聞くほどにただ内向的なだけではないことがわかっていく。
私もこのアルバムの真の良さが理解できたのは、発売からしばらく経ったあとだった。
たぶんそれは、理想のアジカン像を勝手に彼らに押し付けてしまっていたんだと思う。
そしてアジカンも、前2枚と同じようなアルバムを作り続けていたらいまほど長くシーンの最前線にいることはなかったのだろうなと思う。
バンドは家族ではないし、人間は心を100%共有することはできない。
解散といったら大げさだけど、繋がらないこと、バンドという薄氷の上に成り立つ関係性の危うさ、
それを可聴化すると『ファンクラブ』になるのだと思う。
関連記事
Sliver & Gold Backyard Babies
2010年から4年に及ぶ活動休止を経て復帰後2枚目、通算8枚目のスタジオ・アルバム。初期のストレートなロックンロールに戻った前作からの流れを汲んだ一枚。前作ではまだ様子見感のあった、BYBらしい王道の …続きを見る
Bee side Sea side ~B-side Collection Album~ UNISON SQUARE GARDEN
近年、アーティストが周年イヤーを迎えるとほぼ確実にベスト的なアルバムがリリースされる。今年結成15周年のUNISON SQUARE GARDENも例に漏れず記念アイテムがリリースされたが、かつての企画 …続きを見る
Ceremony & Devotion Ghost
個人的に音を聞く前に完全にイロモノなイメージが先行していて、その割りには少しヴィジュアルに地味さを感じ真剣に聴かないままであったが、
アルバムが4枚ほど世にでて既に日本以外の国ではビッグな存在となっ …続きを見る