/ 2020/01/14
重み。
これだけだと自分の自己満足が過ぎるので補足。
ある意味において天下を取ったアーティストがそのアーティスト生命を燃やし尽くしてたどり着いた境地。その解散ライブ。発する音、声、MC、これまでの彼らの歴史のすべてであり、その熱量がこの薄い円盤に入っているという奇跡。人間の技術の進歩を超えたなにかを感じてしまう。この円盤は紛れもなく輝いている。円盤そのものがナンバーガールの熱に飲まれて今にも発火しそうなほどに燃え盛っている。4人の人生の歴史すべてが詰まったその重みでブラックホールが生まれそうなほどの空間を歪ませる力がこの円盤には渦巻いている。その、彼らの環境、歴史、思想、すべて。その重みを受けきれる覚悟があるものは聴け。
関連記事
花降る空に不滅の歌を a flood of circle
また1位このバンドか、と思われてしまいそうなくらいに、近年はアルバムを出せば毎回1位に選出しているのは決してバンドサイドからの回し者であるわけではなくて、年間180本近くライブに行っている中で最も多く …続きを見る
「Sun Dance」「Penny Rain」 Aimer
何度かライブを観ているけれども、自分はハッキリとしたAimerの顔がわからない。それは大きな会場でのライブになると設置されているスクリーンには彼女の顔が映されることはないというミステリアスなイメージを …続きを見る
From DROPOUT 秋山黄色
昨年、5曲しか入っていないミニアルバムながらもこの企画で「Hello my shoes」を3位に選出し、そこで「このクオリティでフルアルバムから年間ベスト、MVPクラス」と書いたくらいに秋山黄色の登場 …続きを見る
セカンド THE KEBABS
デビューフルアルバム「THE KEBABS」も昨年のこの企画で18位にランクインさせたくらいに良いアルバムだったが、そのアルバムを聴いた時に少し疑念もあった。それは「即興性の強いロックンロールというス …続きを見る