/ 2020/03/01
それこそ「これぞフレデリック」と言えるような、シュールは歌詞のダンスロック「スキライズム」も収録されているとはいえ、このアルバムでフレデリックが目指しているのはその「これぞフレデリック」というようなイメージからの脱却と、新たなフレデリックらしさの構築だろう。
そうした今までのフレデリックらしい曲に比べるとはるかにテンポの遅い、狂騒的なダンスチューンではなくリズムに合わせて体を揺らせるような「LIGHT」から始まるということがそれを最も示しているが、本人たちもインタビューにおいて「「オドループ」がなくても成立するようなライブを」と発言しているように、バンドの視線ははるかに先を見据えている。
そうした視線の変化はともするとファン層の入れ替わりを招いてしまう可能性も孕んでいるけれど、フレデリックをダンスユニットではなくてロックバンドたらしめる上でこれまで以上に重要になるのは赤頭隆児のギターであると個人的には思っている。
「夜にロックを聴いてしまったら」、踊らずにはいられない。
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