/ 2023/06/16
デビューフルアルバムであるだけに、最初はどんなもんだろうかと思って聴いてみたが、確かにデビューアルバムだからこそのフレッシュさもありながらも、まるで5枚くらいアルバムをリリースして、その全てで毎回サウンドを変えてきたバンドの集大成的なアルバムのような、そんな完成度を誇るのがこのChilli Beans.のセルフタイトルアルバムである。
それを可能にしているのは全員がボーカリストとして確かな力量を持ったメンバーであること、レッチリなどの影響源を落とし込める技術とグルーヴをすでにバンドが持っているからであるが、特にMotoのハイトーンとロウトーンを曲によって変える歌唱はそのまま曲のイメージを決め、MaikaのベースとLilyのギターは延々とセッションしているのを聴いていたくなるほど。それらの要素がこんなにあらゆるサウンドやジャンルを軽やかに飛び越えるChilli Beans.の音楽として鳴らされている。「超斬新!」とか「世界の最先端と併走してる!」みたいなものではないけれど、自分はこのアルバムを聴いてこのバンドがこの国における全く新しいタイプのバンドだなと思っている。
関連記事
1985 ART-SCHOOL
5人編成になった今のART-SCHOOLのライブは凄まじいものになっている。それは木下理樹、戸高賢史、yagihiromiというトリプルギターの破壊力はもちろん、木下の今にして過去最高の歌唱力によって …続きを見る
The Red Hot Chili Peppers Red Hot Chili Peppers
もはやロック界では説明不要のごった煮バンドRed Hot Chili Peppersの1stアルバム。ロックをベースにファンク、ヒップホップ、ソウルを混ぜ合わせた音楽はまさしくミクスチャー。メロディー …続きを見る
伝説の夜を君と a flood of circle
懸念点は一つだけ。昨年この年間ベストで1位に選んだ「2020」があまりに凄すぎただけに、それと比べたら見劣りしてしまうかもしれないということ。
しかしながら佐々木亮介の弾き語り的なアルバムタイトル曲 …続きを見る