再始動後も傑作アルバムを連発してきたthe telephonesだが、ある意味ではこのアルバムこそが最大の再始動アルバムと言えるだろう。メンバー脱退によって3人体制になり、バンドの形もサウンドも大きく変わった中でリリースされたのがこの「Life Is a D.A.N.C.E.」なのだから。
とはいえthe telephonesらしさが変わっていないということは1曲目の「Go Bananas!!!」を聴けばすぐにわかる。狂騒的で聴き手を楽しませてくれるダンスロックという軸は全く変わってないから。でもベースレスになり、ライブを観るとより顕著にわかるがメンバー全員の役割がガラッと変わったことにより(石毛輝がギターを弾かないで歌う曲すらある)、これまでとは違う自由なアイデアが次々に湧き出てきたのだろう、アルバム全体から感じられるイメージはまるで新人バンドかのようにフレッシュだ。それでありながらもやはり徹底的にキャッチーであったり、美しいメロディを持っているというのも変わらないtelephonesらしさである。
ただこれまでのファンたちからしたら踏み絵的なアルバムとも言えるかもしれない。このアルバムを受け入れるということは、あの4人のtelephonesが終わってしまったことを受け入れることでもあるから。でもその4人のtelephonesを誰よりも愛してきて、誇りに思っていたメンバーたちが辞めることなくtelephonesであり続けている。そういう意味ではこんなに前向きなエネルギーに満ちたアルバムはない。活動再開時ではなくて、今が「2nd Revolution」の真っ只中というのはそういうことだ。また昔みたいにここからいろんな景色を観に行くことができるって信じさせてくれる作品。
/ 2025/03/11