/ 2016/10/08
歌声を聴いただけで「ゾクッ」としたのはやくしまるえつこ以来です。とんでもない声質。なんだこれ。透明。何にも染まっていない。何色でもない。ただただ透明。だから恐ろしいし、底が見えない。収録されているのはすべて有名な楽曲のカバーなんだけど、上白石萌音のフィルターを通ることで、原曲の色を消しているというか、色をつけない歌い方なんですよね。何色でもないから、もう、形容のしようがない。それは個性がないということとはまったく逆で、歌はどうしてもだれが歌ってもその人の色がついてしまうと思うんだけど、この人は「無色透明」にしている。それはだれにも真似できないこと。誰しもが抱える「理想の少女像が歌ったらこんな感じだよね」を体現しているというか、彼女に「自分の理想の少女像」を重ねあわせることができるというか、「ジブリキャラが歌ったらこういう声であってほしいよね」というか。「なんでもないや」の冒頭を聴くだけで、その意味が解ると思います。聴いてください。ただそれだけ。
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